Jennifer Stinton (ジェニファー・スティントン)
フルート奏者
Jennifer Stinton (ジェニファー・スティントン)。イギリスの女性フルート奏者。1963年生まれ。
ロンドンの王立音楽院でフルートを学び、その後、マンスター伯爵夫人奨学金とアーツ・カウンシル賞を受賞して、米国で英国出身の代表的なフルート奏者ジェフリー・ギルバートに師事し、研鑽を積んだ。英国帰国後、フルートの新しいレパートリーを研究するため、マーティン奨学金とアカデミー奨学金を獲得し、ロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージック準会員に選出された。1987年のロイヤル・オーバーシーズ・リーグ・コンクールでファイナリストとなり、1988年のサウス・イースト・アーツ・プラットフォーム・コンクールで優勝し、イギリスでのキャリアをスタートさせた。コリンズ・クラシックス、アルバニー・レコード、レジス・レコード、レゾナンスといったレーベルに長年にわたって数多くの録音を残している。コリンズ・クラシックスでは、多くフルートのためのソロと室内楽のレパートリーを録音した他、彼女自身が書き起こしたフィルハーモニア管弦楽団とのバーバーのヴァイオリン協奏曲の録音も行った。BBCラジオ4の番組にも出演しており、マルコム・マーティノーとのBBCコンサートホールでのライブ放送は、アメリカン・アルバムとしてリリースされた。2008年にCadenzaレーベルからリリースした「Hidden Tango」では、ピアソラ、ジェリー・オーウェン（タイトル作）、ドビュッシー、ハイター・ヴィラ＝ロボスなどの作品をギタリストのリチャード・ハンドと組んで演奏している。2000年にASVに録音したジョン・ガードナーのフルート協奏曲のような多くの新しい作品を支持し、現代音楽界でも高く評価されている。また、Cameoレーベルに彼女のために作曲された新曲である、マシュー・カーティスのフルート協奏曲を録音している。アントニオ・ヴィヴァルディ（1993年のフルート協奏曲集）、カール・フィリップ・エマニュエル・バッハ、ニールセン、プロコフィエフ、ハチャトゥリアン（ヴァイオリン協奏曲を自作）、フランシス・プーランク、ロドリーゴ、マルチヌ、コープランドなど多くの作品を演奏・録音し、高い評価を受けている。2005年にレジス・レコードからリリースされたニールセンのフルート協奏曲のCDは高い評価を得ている。1991年にロイヤル・フェスティバル・ホールでデビューし、ダイアナ妃臨席のもと、フィルハーモニア管弦楽団とモーツァルトのフルート協奏曲ニ長調を演奏している。ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団との長期契約をはじめ、多くの主要オーケストラでゲスト首席フルート奏者として活躍している。また、英国、ヨーロッパ、アメリカ、トルコの各地でマスタークラスを開催し、個人で生徒を指導するなど、教師としても多忙な日々を送っている。
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