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Nathalie Stutzmann (ナタリー・シュトゥッツマン)

オペラ歌手

Nathalie Stutzmann (ナタリー・シュトゥッツマン)。フランスの女性オペラ歌手。1965年5月6日生まれ。

フランスのスールヌで、ソプラノ歌手の母親クリスティアン・シュトゥッツマン、バス歌手の父親クリスティアン・デュピュイのもと生まれた。ピアノ、ファゴットも演奏し、室内楽奏者としても活躍している。1985年にパリのプレイエル劇場でバッハの『マニフィカト』でコンサート歌手としてデビュー。フランス・メロディーやドイツ・リートの解釈に定評がある。リサイタル・デビューは翌年のナント。1994年からはピアニストのインガー・セーデルグレンとの共演とレコーディングを開始し、トン・コープマンとアムステルダム・バロック管弦楽団＆合唱団によるバッハの声楽作品全曲録音プロジェクトにも参加している。コンサート活動に加え、ジュネーヴ音楽大学で教鞭をとっている。1995年にニューヨークのリンカーン・センターでアメリカ歌手デビューを果たし、その2年後にはカーネギー・ホール・デビューを果たした。指揮にも興味を持ち始め、2000年代初頭から学び始め、ヨルマ・パヌラ、小澤征爾、サイモン・ラトルらに師事した。2009年、シュトゥッツマンは室内オーケストラ「オルフェオ55」を設立し、2019年4月に「オルフェオ55」が活動を停止するまでソリスト、指揮者、芸術監督として活躍した。2017年9月、アイルランドのダブリンにあるRTE国立交響楽団の首席客演指揮者に就任し、3年間の契約を結んだ。 2018年、ノルウェーのクリスチャンサンにあるクリスチャンサン交響楽団の首席指揮者に就任し、同楽団史上初の女性首席指揮者となった。2020年12月、クリスチャンサンとの契約は2023年まで延長された。アメリカでは、フィラデルフィア管弦楽団は、2020年12月にシュトゥッツマンを次期首席客演指揮者に任命することを発表（同ポストの初の女性指揮者）し、2021-2022年シーズンから3年間の契約を結んだ。2020年12月には、アトランタ交響楽団の客演指揮者を務め、2021年10月、2022-2023年シーズンより、音楽監督に就任した。2023年5月、ニューヨークのメトロポリタン・オペラでデビューし、モーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』と『魔笛』を指揮した。2023年7月には、バイロイト音楽祭でワーグナーの『タンホイザー』を指揮し、同音楽祭の150年の歴史の中で2人目の女性指揮者としてデビューを飾った。

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