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Fatma Said (ファトマ・サイード)

オペラ歌手

Fatma Said (ファトマ・サイード)。エジプトの女性オペラ歌手。1991年生まれ。

14歳のとき、初めてソプラノのネヴィーン・アルーバに歌のレッスンを受けた。ベルリンで声楽を学び、学士課程と修士課程では、現在も声楽の師であるレナーテ・ファルティンに師事。またジュリア・ヴァラディ、クラール・テル・ホルスト、アニタ・ケラー、ウォルフラム・リーガー、トム・クラウスらから薫陶を受けた。2013年にベルリンのハンス・アイスラー音楽院で音楽学士号を取得。ミラノのスカラ座アカデミーで学ぶための奨学金を得た初のエジプト人ソプラノとなった。在学中、ピーター・スタイン演出、アダム・フィッシャー指揮によるモーツァルトの『魔笛』の新演出でパミーナ役を歌い、絶賛を浴びた。この公演はARTEで放送され、その後DVD化されている。第8回ヴェロニカ・ダン国際歌唱コンクール（ダブリン、2016年）、第7回レイラ・ゲンサー国際オペラコンクール（イスタンブール、2012年）、第16回ロベルト・シューマン国際リートコンクール（ツヴィッカウ、2012年）で第2位、第1回ジュリオ・ペロッティ国際オペラコンクール（ドイツ、2011年）でグランプリを受賞するなど主要歌唱コンクールに入賞。2016年にはBBC Radio 3 New Generation Artistsの一人として選出された。2019年にはワーナー・レコーディング・アーティストの専属となり、2020年10月にリリースしたデビュー・アルバム『El Nour』で、BBCミュージック・マガジン賞の新人賞と声楽賞を受賞し、オーパス・クラシック2021の「ヤング・アーティスト・オブ・ザ・イヤー（声楽部門）」を受賞している。2014年と2018年にジュネーブの国連で開催された人権デーにエジプト代表として参加。2016年、エジプト国家女性評議会から名誉賞を受賞。その後、同年、国際的なレベルで優れた芸術的成果を上げたとして、エジプト人オペラ歌手として史上初めて、エジプト最高の栄誉の一つである国家創造賞を受賞した。レオ・ヌッチ、ロランド・ビラソン、フアン・ディエゴ・フロレス、ミヒャエル・シャーデ、ホセ・クーラといった著名な音楽家と共演し、クラリネット奏者のサビーネ・マイヤーや、マルコム・マルティノー、ロジャー・ヴィニョール、ジュリアス・ドレイク、デヴィッド・フレイ、ジョセフ・ミドルトンといったピアニストとリサイタルを行ってきた。最近では、上海の新上院オペラハウスの開幕式でスカラ座とパミーナ役（「魔笛」）を歌った。その他、BBCプロムスでモーツァルトの「レクイエム」を歌いロイヤル・アルバート・ホールにデビュー、ルイ・ラングレ指揮シャンゼリゼ管弦楽団とラヴェルの「シェヘラザード」を歌うフランス・ツアー、ユー・ロン指揮コンセルトヘボウ（アムステルダム）でのフォーレ「レクイエム」を歌うなど、数多くの公演を行っている。カリアリ劇場ではマッシモ・ザネッティとマーラーの交響曲第4番を、ドレスデン音楽祭、ホーエネムのシューベルティアーデではデヴィッド・フレイと、カイロのマニアルパレス音楽祭とロンドンのウィグモアホールでリサイタルを行った。アダム・フィッシャー指揮デュッセルドルフ・トーンハレでマーラーの交響曲第8番を、ファビオ・ルイージ指揮デンマーク国立交響楽団でニールセンの交響曲第3番を録音している。ナポリのサンカルロ劇場、ハンブルク国立歌劇場、マスカット王立歌劇場、アイルランドのウェックスフォード歌劇場、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス、ケルン・フィルハーモニー、ベルリン・コンツェルトハウス、ザルツブルクのモーツァルテウム、ウィーンのコンツェルトハウス、デュッセルドルフのトンハレ、バーミンガムのシンフォニーホール、ペンブローク音楽祭、バルデゴビアのシューベルティアーデ音楽祭、ロッケンハウス音楽祭、ボンのシューマンフェスティバル、ボンのベートーベンフェスティバル、バード・キサンゲンの音楽祭、ディナード音楽祭など世界中の主要コンサートホールやオペラハウスでコンサートやリサイタル、フェスティバルに幅広く出演している。2020/21年には、ミュンヘンのバイエルン放送のスタジオコンサート、ルーブル・アブダビ、ウィグモアホール、リーズ・リード、バルセロナ・パラウでのリサイタルなどに出演。また、毎年開催されるコンセール・ド・パリに参加し、パリ国立管弦楽団と共演した。

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