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Natalie Dessay (ナタリー・デセイ)

オペラ歌手

Natalie Dessay (ナタリー・デセイ)。フランスの女性オペラ歌手。1965年4月19日生まれ。

リリック・ソプラノおよびコロラトゥーラ・ソプラノ。現代世界最高のオペラ歌手の一人。リヨンで生まれ、サン・メダール・アン・ジャルで育ち、若い頃はバレエダンサー、そして女優を目指していた。ボルドー音楽院でジェラール・ローランの演技指導を受けるようになる。20歳の時、リュタン役でモリエールの『シシリアンあるいは画家の愛』のパミーナのアリアを口ずさんだ時に声楽の才能を見出され、その後歌のレッスンを受けるように勧められる。一等で卒業後、トゥールーズのキャピタル劇場合唱団に入団。1988年、フランス・テレコムが運営する「Voix Nouvelles」コンクールの第1回で優勝し、パリ・オペラ座の「Ecole d'art lyrique」で1年間学ぶことを許され、モーツァルトの『イル・レ・パストーレ』のエリーザを歌った。1990年、ウィーンのモーツァルト国際コンクールで優勝。1991年からは、家庭教師のテノール歌手ジャン＝ピエール・ブリヴェに師事した。1989年にバスバリトンのローラン・ナウリと初めて出会う。1994年8月に結婚し、夫と同じユダヤ教に改宗した。1992年に『ホフマン物語』のオランピア役で注目を集め、パリ・オペラ座、ウィーン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場などの主要な舞台で活躍した。『ホフマン物語』のオリンピア、『ラクメ』のタイトルロール、『ナクソス島のアリアドネ』のツェルビネッタ、『魔笛』の夜の女王など、ドイツやフランスのコロラトゥーラソプラノ役で知られるようになり、オペラ歌手として長く活動した。2度の声帯手術後は、『ラ・ソンナンブラ』のアミーナ、『ランメルモールのルチア』のルチア、『軍隊の娘』のマリー、『椿姫』のヴィオレッタなど、ベルカントの重役に専念し、さらにエマニュエル・ヘイムとのコラボレーションでバロック音楽を探求している。2013年にオペラの舞台を退いてからは、演劇やコンサートでキャリアを積み、現在はクラシック以外にジャズやシャンソンなどのジャンルでも活動している。EMIクラシックス、ヴァージン・クラシックスを経て、ワーナー・クラシックス／エラート・レコードで数多くのレコーディングを行っている。2016年からはソニークラシカルレコードのもとで録音している。

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