Igor Markevitch (イーゴリ・マルケヴィチ)
Igor Markevitch (イーゴリ・マルケヴィチ)。ウクライナの男性指揮者。1912年7月27日生まれ。1983年3月7日没。
現在ウクライナの首都、当時は帝政ロシアの一部だったキエフで、18世紀に貴族になったコサック・スターシャイナの旧家に生まれた。ロシア帝国生まれの前衛作曲家で指揮者、パリに留学して活動、1947年にイタリア、1982年にフランスにそれぞれ帰化している。1929年にモンテカルロ・ロシア・バレエ団の興行主セルジュ・ディアギレフからピアノ協奏曲を委嘱された。第二次世界大戦中はイタリアに定住。戦後はスイスに移り住んだ。ここから国際的な指揮者としてのキャリアを積んだ。2度の結婚で、3男2女をもうけた。曽祖父のアンドレイ・マルケヴィッチは、ロシアのアレクサンドル2世の時の国務長官、サンクトペテルブルクの実際の枢密顧問官、ロシア音楽協会の共同設立者であった。一家は1914年、マルケヴィチが2歳のときにパリに移り住んだ。第一次世界大戦中の1916年、父親の体調不良のため、再びスイスに移住した。当時、フランスで最も偉大なピアニストといわれたアルフレッド・コルトーに才能を見いだされ、コルトーにピアノを、ナディア・ブーランジェに作曲を師事した。1929年に振付家・興行師のセルジュ・ディアギレフに見出され、ピアノ協奏曲を委嘱されたことで大きな注目を浴びるようになった。さらにディアギレフは、ダンサーであり台本作家でもあるボリス・コクノとバレエの共同制作をしないかと誘った。1931年にはレオニード・マシーヌとバレエ音楽『Rebus』を、1932年にはセルジュ・リファールと『L'envol d'Icare』を共同作曲している。1938年にマルケヴィッチがベルギー国立管弦楽団を指揮して録音した《L'envol d'Icare》は、木管と弦に4分音符を導入した作品である。1943年にこの作品を《Icare》というタイトルで改訂、4分音符を排除しリズムやオーケストレーションも単純化された形で再出版された。バルトークはマルケヴィッチを「現代音楽で最も印象的な人物」と評し、自身の創作活動に影響を与えたと述べている。1941年10月、最後のオリジナル作品である「ヘンデルの主題による変奏曲、フーガとアンヴォワ」を完成させて間もなく、重病に倒れた後、作曲を断念し指揮に専念するようになった。最後の作曲プロジェクトは、「L'envol d'Icare」の改訂と他の作曲家の曲の編曲であった。特にJ.S.バッハのMusikalisches Opfer (Musical Offering)の編曲は有名である。18歳でロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団で指揮者としてデビューし、指揮者としては、フランス、ロシア、オーストリア・ドイツのレパートリーや20世紀音楽全般の解釈で高く評価された。イタリアに移住し、第二次世界大戦中はパルチザン運動で活躍した。戦後の1947年に結婚し、スイスに移住。世界各地で指揮活動を行う。1950年代にはパリのラムルー管弦楽団の常任指揮者となり、1965年にはスペインRTVE管弦楽団、1966年にはロンドン交響楽団を指揮、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者にもなった。1983年3月7日、日本とロシアでの演奏旅行を終えた後、アンティーブで心臓発作により急逝した。
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