Nikolaus Harnoncourt (ニコラウス・アーノンクール)
Nikolaus Harnoncourt (ニコラウス・アーノンクール)。オーストリアの男性指揮者。1929年12月6日生まれ。2016年3月5日没。
特に古典派時代以前の音楽の歴史に基づいた演奏により知られているがmレパートリーは19世紀と20世紀の作曲家にも広がっている。オーストリア人としてドイツのベルリンで生まれた。オーストリア人の母ラディスラヤ(Ladislaja nee Grafin von Meran, Freiin von Brandhoven)は、皇帝レオポルト2世の13番目の子供であるハプスブルク家のヨハン大公のひ孫にあたり、神聖ローマ皇帝などヨーロッパの王族の末裔であった。グラーツで育ち、ウィーンで音楽を学んだ。ウィーン音楽アカデミーで、パウル・グリューマーとエマヌエル・ブラベックにチェロを学び、ヴィオラ・ダ・ガンバも習得した。1952年から1969年までウィーン交響楽団のチェリストを務めた。1953年、この年に結婚した妻アリス・ホッフェルナーとともにピリオド楽器による演奏のためのアンサンブル「コンツェントゥス・ムジクス・ウィーン」を設立した。この時、彼はチェロの他にヴィオラ・ダ・ガンバを演奏していた。テレフンケン(後のテルデック)レーベルでは、ヘンリー・パーセルのヴィオラ音楽に始まり、バッハの『音楽の捧げもの』、モンテヴェルディの『ポッペアの奇跡』、ラモーの『カストールとポルックス』といったバロックのレパートリーを録音した。コンセントゥス・ミュージクス・ウィーンの最後の録音はベートーヴェンの交響曲4番、5番であった。指揮者になるために、ウィーン交響楽団を退団し、1970年にミラノ・スカラ座でモンテヴェルディの『祖国のユリシー』の演出を指揮してデビューした。1971年、指揮者グスタフ・レオンハルトと共同プロジェクトを立ち上げ、J.S.バッハのカンタータを全曲録音した。テルデック・バッハのカンタータ・プロジェクトは最終的に1990年に完成し、カンタータ51番と199番を除き、女性ソプラノ声楽家のために、男性だけの合唱団とソリストの名簿を使用した唯一のカンタータ集であった。また、バッハのロ短調ミサ曲(1968年)とマタイ受難曲(1970年)を歴史的根拠に基づく演奏で初録音した。2001年には、バッハ自筆の全スコアをCD-ROMに収録したアーノルド・シェーンベルク合唱団との「マタイ受難曲」の録音を発表し、グラミー賞を受賞した。その後はモダンな楽器で演奏するオーケストラを多く抱えるようになったが、テンポやダイナミクスなど歴史的な信憑性に配慮した演奏を行っている。また、レパートリーも拡大し、バロック作品を演奏する一方で、ウィーンのオペレッタのレパートリーも支持した。ヨーロッパ室内管弦楽団(COE)とベートーヴェンの交響曲を録音したほか、ピエール=ローラン・エマールとCOEとベートーヴェンのピアノ協奏曲を録音している。1987年から1991年にかけて、ウィーン国立歌劇場でモーツァルトのオペラの新制作を4回指揮した。2001年と2003年にはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤー・コンサートを指揮した。1992年、ザルツブルク音楽祭でエウル室内管弦楽団とのコンサートを指揮してデビュー。その後、ヨーロッパ室内管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、コンツェントゥス・ムジクスとのコンサートを数回指揮した。また、同音楽祭の主要なオペラ作品である『ポッペアの結婚』(1993)、『フィガロの結婚』(1995、2006)、『ドン・ジョヴァンニ』(2002、2003、アンナ・ネトレプコのドンナ・アンナ役で世界的にブレイク)『ティートの愛』(2003、2006)、パーセル『アーサー王』(2004)を指揮した。1975年、コンセルトヘボウ管弦楽団(アムステルダム)の客演指揮者としてデビュー。2000年10月、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(KCO)から名誉客演指揮者に任命された。2013年10月、ブルックナーの交響曲第5番を指揮し、KCOへの最後の出演となった。バロックや古典派以外のレパートリーでは、2002年にウィーン・フィルとブルックナーの交響曲第9番を録音している。付属の2枚目のCDには、この交響曲についてのハーノンクールのレクチャーと、めったに聴くことのできない未完成のフィナーレの断片などの楽譜が収録されている。2009年には、グラーツでのライブ演奏からガーシュウィンの「ポーギーとベス」を録音している。また、ルドルフ・ブッフビンダーによるヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトのピアノ協奏曲23番と25番の録音にも指揮者として参加している。86歳の誕生日の前日である2015年12月5日、自身のウェブサイトを通じて引退を発表した。
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