Ditta Rohmann (ディッタ・ローマン)
Ditta Rohmann (ディッタ・ローマン)。ハンガリーの女性チェリスト。1983年生まれ。
ピアニストのイムレ・ローマンを父に持つ音楽一家に生まれ、7歳より音楽教育を受けた。1993年から1994年までボストンのニューイングランド音楽院でスリン・バグラトゥーニに師事。1995年から2005年まで、ブダペストのリスト音楽院でオットー・ケルテスに師事し、最後の6年間はミクローシュ・ペレーニに師事、優秀な成績で芸術課程を修了。2005年から2008年まで、バーゼル音楽院でイヴァン・モニゲッティのクラスでコンサートとソリストのディプロマを修了。2008年から2011年にかけて、フランツ・リスト・アカデミーで、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチがポール・ザッハーの70歳の誕生日を記念して委嘱した12の作品について、「ザッハーのテーマ」と題する博士論文を執筆し博士課程を修了。ボリス・ペルガメンシコウ、ジャン・ギエン・ケイラ、アンドラーシュ・シフ、ジョルジ・クルターク、スティーブン・イッサーリスなどのマスタークラスにも参加。ハンガリーのピアニストのフェレンツ・ラドスを師と仰いでいる。2012年には、ライプツィヒ・バッハ・コンクールで入賞。11歳でボストンにて初リサイタルを行い、幼少期よりヨーロッパ各地で室内楽やソリストとして演奏活動を行う。これまでに、ペーター・ルーカス・グラーフ、ゲルゲリー・イッツェス、ケラー・カルテット、バルナバス・ケレメン&カタリン・コカス(共にナショナル・ヴァイナー賞受賞)、ペテル・ナギー、ミクローシュ・ペレーニ、リヴィア・レフ、イマー・レマン、ライナー・シュミット、ガボール・タカーチ=ナギー、デネス・ヴァーリョンらの音楽家と共演。2003年、トリエステ国際室内楽コンクールにて特別賞を受賞。ハンガリー国内および海外で数多くのコンサートを開催している。また、バーゼル交響楽団、ライプツィヒ・メンデルスゾーン管弦楽団、リスト・フェレンツ・カマラゼネカー、シェンゲン室内オーケストラなどの室内楽団や交響楽団と共演している。近年はヨーロッパ室内管弦楽団に客演している。2008年チューリッヒのオルフェウス音楽祭で、フィンランドのピアニスト、アンナ・クーヴァヤと共演し、賞を受賞した。クロンベルク、ルツェルン、サンタンデール、マルサックの音楽祭、9月の国際音楽家セミナー「オープン室内楽」フェスティバル(英国・プロシアコーブ)など、多くの国際フェスティバルに参加し、ボリス・ペルガメンツィコフ、スティーブン・イッサーリス、バーナード・グリーンハウス、ナタリア・シャホフスカヤ、フランス・ヘルマソン、アンドラーシュ・シフ、フェレンツ・ラドス、トマ・アデスらと共に演奏してきた。バロックから現代の音楽まで幅広いレパートリーを持ち、20世紀と現代音楽はレパートリーの重要な部分を占めている。ハンガリーの作曲家ペーテル・エトヴェシュや、ロシアの作曲家ソフィア・グバイドゥーリナの作品を演奏している。バルナバス・デュカイの作品など、彼女のために作曲された作品もある。現代音楽への取り組みが評価され、Artisjusから賞を授与された。ワールド・ミュージック・アンサンブルと即興演奏(演奏と同時に歌うこともある)、舞台で演奏するダンスパフォーマンスなど、従来のコンサートの枠組みを大きく超えたプロジェクトにも取り組んでおり、チェロを弾きながら演劇に出演したこともある。また最近では女優としても活躍している。父イムレ・ローマンとのバルトーク、ドビュッシー、デ・ファリャ、ラヴェルのチェロとピアノ作品のCDは、2017年のハンガリーのベスト・クラシック録音に与えられる6つのグラモフォン賞のうちの1つを受賞。フンガロトンで録音したJ.S.バッハのチェロ組曲6曲(BWV1017-1012)は高く評価されている。2018年1月には3枚目のJ.S.バッハ盤「ソナタとパルティータ」がリリースされ、この盤ではチェロ・ピッコロを使ってホ長調のヴァイオリン・パルティータを演奏している。また、夫のラースロ・ファッサングがバロック・オルガンで演奏するヴァイオリン・ピアノソナタの2曲とフルート・パルティータも収録されている。2009年9月から2013年2月まで、ハンガリーのデブレツェン大学でチェロの教鞭をとった。また、ハンガリーで自身のサマースクールを運営し、定期的にマスタークラスを開催している。2018年9月、ブダペストのフランツ・リスト音楽院に助教授に就任。最近ではバッハの組曲第6番のために入手した5弦チェロ・ピッコロを使って演奏し、現在はヴァイオリンのレパートリーを探求している。
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