Susanne Beer (スザンヌ・ビア)
Susanne Beer (スザンヌ・ビア)。イギリスの女性チェリスト。1967年生まれ。2019年没。
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の元共同首席チェロ奏者。バイエルン州のパッサウで音楽家の家庭に生まれた。オーストリアのザルツブルグにあるモーツァルテウム音楽院でヴィンフリート・タチェジに師事し、その後ハイディ・リッチャウアーにも師事した。ミュンヘン音楽大学でワルター・ノータスに師事し、さらにヴュルツブルク音楽大学でゼニア・ヤンコヴィッチに師事して修士号を取得した。1993年にはロンドンに渡り、ウィリアム・プリーツに師事。サー・ジョージ・ショルティの指揮のもと、モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」のチェロ・ソロを初めて演奏し、後にライブCDとしてリリースされた。ロンドン・フィル以前には、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、マンチェスターのハレ管弦楽団、ノーザン・シンフォニア、ウィーン室内管弦楽団、アントワープ・フィルハーモニー管弦楽団などのチェロ・セクションで客演し、サー・ジョージ・ショルティに招かれて「ワールド・オーケストラ・フォー・ピース」(後にヴァレリー・ゲルギエフに引き継がれた)のチェロ・セクションを担当した。サー・チャールズ・マッケラス、ウラディーミル・ユロフスキ、サー・アンドリュー・デイヴィス、ルイ・ラングリー、ロビン・ティッチャティらと共演し、コンティニュオ演奏を専門としている。1995年から2012年までグラインドボーンのチェロ奏者として活躍した。リサイタルや室内楽では、ウィグモア・ホールで「ロンドン・フィルハーモニック・オーケストラのソリストたち」のメンバーとして演奏し、クレディ・スイスが後援する「ワールド・オーケストラ・フォー・ピース」のメンバーと室内楽を行った。また、フルート奏者のギゼラ・マシャエキー、ピアニストの森美加とのピアノ・トリオ・コンサート(東京・文化会館ホール)、ウィーンのコンツェルトハウスでのデュオ・コンサート、ミュンヘン・レジデンツのカイザーザールでのソロ・リサイタルなどを行ってきた。2年間、コンテンポラリー・アンサンブル「アンサンブル・ウィーン2001」の首席チェロ奏者を務め、ハンス・ツェンダーやナダー・マシャエキーなどの作曲家とソリストとして共演。ゴールドシュミット・アンサンブルのチェリストとして、1993年から1996年にかけて作曲家のベルトルド・ゴールドシュミットと緊密に協力し、パーセル・ルームでクラリネットとチェロのための「Duo with Cordelia」を世界初演した。また、BBC、EMI、Opera Rara、Chandos、ロンドン・フィルハーモニー・レーベル、ラジオ・ミラノのレーベルで室内楽を録音している。ギルドホール音楽演劇学校でコーチを務め、英国王立音楽院で教鞭をとり、スペイン、米国、英国、日本でマスタークラスを開催している。 2012年、ロンドンのハイバリー&イズリントンに、スズキ・メソッドのティーチング・スタジオ「The Cello Corner」を設立。2019年12月、メラノーマの癌により52歳で亡くなった。彼女は亡くなる前に、将来にわたって若い音楽家を支援し続けられるように、「スザンヌ・ビア・チェロ・コーナー財団」を設立した。
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Gabriel's Oboe
Vivaldi Sonata E minor op.14 No.5 played by Susanne Beer and Gareth Hancock
Chanson Triste by P.I. Tchaikovsky: Susanne Beer and Gareth Hancock
J.S. Bach Arioso from Cantata 156 played by Susanne Beer and Gareth Hancock
O Mio Babbino Caro - www.garatrecords.com
Ravel - Habanera - www.susannebeer.co.uk