Dmitri Ferschtman (ドミトリー・フェルシュトマン)
チェリスト
Dmitri Ferschtman (ドミトリー・フェルシュトマン)。オランダの男性チェリスト。1945年生まれ。
モスクワ出身。モスクワ中央特別音楽学校で学んだ後、モスクワ国立チャイコフスキー音楽院で音楽教育を受け、ナタリア・グートマンのクラスで優秀な成績で卒業した。在学中にグリンカ弦楽四重奏団を結成し、1969年ベルギー国際弦楽四重奏コンクールで第1位を獲得する。以後、ソ連をはじめヨーロッパ各地で精力的な演奏活動を展開する。また、1969年にはドミトリー・ショスタコーヴィチに紹介された。ショスタコーヴィチが直接参加し、カルテットは第3、8、13、14番カルテットとエリザベート・レオンスカヤとのピアノ五重奏曲を録音した。1978年、妻のピアニスト、ミラ・バスラフスカヤとともにオランダに移住した。ソリストとして、ハンス・フォンク、フランツ・ブリュッヘン、ケント・ナガノ、レフ・マルキーズ、ケネス・モンゴメリーなど、重要な指揮者と共演してきた。これまでにチェロとオーケストラのための30以上の作品をオランダのラジオ局で録音している。ミラ・バスラフスカヤとのアンサンブルでは、フランク、フォーレ、ドビュッシー、ミャスコフスキー、ショスタコーヴィチ、シュニトケの作品をCDに収めた。ロナルド・ブラウティガムとのプロコフィエフのチェロ作品のCDは、ルイスター誌で最高評価（10点）を受けた。末娘でヴァイオリニストのリザ・フェルシュトマンとは、2012年にラヴェル、コダイ、シュルホフのデュエット作品を収録したCDをリリースしている。ドイツ、フランス、日本、スウェーデンなどの室内楽フェスティバルに参加し、フィリップ・ヒルシュホルン、パヴェル・ギロフ、今井信子、ナターリア・グートマン、ワシリー・ロバノフ、フィリップ・グラフィン、レオニダス・カヴァコス、フランス・ヘルマソンなどの演奏家たちと共演した。アムステルダムのスウェーリンク音楽院とハーグの王立音楽院で長年にわたって教鞭をとっている。教え子には、クイリン・ヴィエルセン、ラリッサ・グローネフェルト、ドリス・ホクシャイト、マールティエ・マリア・デン・ヘルダー、マヤ・フリドマンなどのチェリストが名を連ねている。
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