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Boris Bekhterev (ボリス・ベクテレフ)

ピアニスト

Boris Bekhterev (ボリス・ベクテレフ)。ロシアの男性ピアニスト。1942年8月17日生まれ。

音楽家の一家に生まれる。5歳で音楽を始め、モスクワのグネーシン音楽学校で教育を受け、卒業時に功労賞を受賞。その後も腕を磨き続け、モスクワのチャイコフスキー音楽院で著名なJ・ミルシテインに師事し、優秀な成績で博士号を取得した。1970年、ソビエト・ピアニスト・コンクールで優勝した後、ソリストとして、また著名なヴァイオリニスト、ウラディーミル・スピヴァコフとのデュオとして、コンサート活動を開始。ソ連、ヨーロッパ（ウィーン・コンツェルトハウス、ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院、ミラノ・スカラ座）、アメリカ（ニューヨーク・カーネギーホール）、日本、その他の国々の著名なコンサートホールで演奏している。レパートリーは非常に幅広く、バッハやスカルラッティのバロック様式から古典主義、ロマン主義、フランス印象派文化、そして近現代作曲家の作品までを網羅している。レパートリーの大部分はロシアの作曲家の作品で構成されている。これまでにソ連の多くのオーケストラや、モスクワ・ヴィルトゥオージ、イギリス室内管弦楽団、ブダペスト・フランツ・リスト室内管弦楽団、プラハ室内管弦楽団といった室内オーケストラとも共演。1972年から1986年までモスクワ音楽院で教鞭を執った。その間、4年間、トゥール国際アカデミー（フランス）の上級コースも担当。1987年から1996年までイタリアに居住し、コンサートピアニストとしての活動を続け、ヴァイオリニストのボリス・ベルキン、ウト・ウギ、パベル・ベルマン、フルート奏者のマクサンス・ラリューらとリサイタルや室内楽で共演したほか、様々なマスタークラスで指導を行った。長年にわたり、ヴァイオリンのフェリーチェ・クザーノ、チェロのスーザン・モーゼスと共に「トリオ・セザール・フランク」のメンバーとしてイタリアやアメリカ合衆国でコンサートを行った。1996年には神戸女学院大学ピアノ科教授に就任し、1998年からは武庫川大学でも教鞭を執っている。15年間の日本滞在期間中、国内外の著名な音楽家とのリサイタルや室内楽、また著名な歌手との歌曲演奏に数多く参加した。主要な国際コンクールの審査員に定期的に招かれており、日本では毎日新聞ピアノコンクールの審査員を7年間務めた。録音は「メロディア」とEMIから多くリリースされており。シューベルトのソナタ、プロコフィエフの稀少な作品、そしてウラディーミル・スピヴァコフとの共演作品がリリースされている。1994年から2003年にかけて、フェニックス・クラシックスでロシアとヨーロッパの音楽のCD6枚を録音。その後、日本のカメラータ・トウキョウで録音を行っている。スクリャービンとメトネルの作品を収録したCD8枚がリリースされ、非常に高い評価を得ている。2015年には、スクリャービンのピアノソロ作品全曲の録音を完了した。2011年以降はイタリアに戻り、教育と芸術活動を続けている。

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