Leslie Howard (レスリー・ハワード)
ピアニスト
Leslie Howard (レスリー・ハワード)。オーストラリアの男性ピアニスト。1948年4月29日生まれ。
メルボルンで4人兄弟の長男として生まれた。弟のウィリアムはチェロ奏者。13歳のときにラフマニノフのピアノ協奏曲第2番でピアニストとしてデビュー。また、幼少の頃からオーボエを習い、モーツァルトのオーボエ協奏曲を演奏したこともある。英語を学ぶためにメルボルンのモナッシュ大学に入学したが、1年目の終わりには、大学院の学生たちに高度な対位法と理論の講義をするようになっていた。大学院での音楽研究はイタリアでグイド・アゴスティに師事した。1972年からロンドンに在住。オーストラリアとイギリスの両方の国籍を持っている。1987年にはギルドホール音楽院の講師となった。また、英国王立音楽院やロイヤル・アカデミーでもマスタークラスを開講している。リスト国際ピアノコンクールやロイヤル・オーバーシーズリーグが毎年開催する音楽コンクールなどの審査員にも頻繁に招かれている。ソロや室内楽のレパートリーも多く、オーケストラとの共演作は80曲以上にのぼる。現在は解散したロンドン・ベートーベン・トリオの創設メンバーであり、長年にわたり定期公演を行っていた。1986年、リストの没後100年を記念して、ロンドンのウィグモア・ホールで10回のリスト・リサイタルを開催した。リストのソロ・ピアノのためのオリジナル作品の最終版のみを選択すした、リストのソロ・ピアノの全作品を10回の大規模なリサイタル・プログラムを行った。300以上の初演や録音、リスト存命中の未聴曲など、リストのピアノ曲のすべてのバージョンが収録されているほか、リストが他の作曲家の作品を編曲したものもすべて含まれている。リストのピアノとオーケストラのための作品17曲には4枚のディスクに割り振られ、そのうちの約半分は未発表の原稿からの初演録音であった。当初、このシリーズは94枚の長編CDになり、ハワードは「ソロ・レコーディング・アーティスト(ポップ・アーティストを含む)が行った最大のレコーディング・プロジェクトの完了」としてギネスブックに登録された。このプロジェクトが完了してから、さらにリストの手稿が発見されたため、3枚の補遺がリリースされた。シリーズ全体で99枚のCDが発売されることになった。2011年には、リスト生誕200年を記念して、全99枚を収録したボックスセットがハイペリオン・レコードから発売されている。1987年に前会長のルイ・ケントナーが亡くなって以来、英国リスト協会の会長を務めており、アメリカ・リスト協会の名誉勲章も授与されている。ハンガリー政府からは、フェレンツ・リスト名誉勲章、2000年にはPro Cultura Hungarica Medal and Citation(文化勲章)を授与された。2004年にはハンガリー大統領から聖シュテファン勲章を授与されている。
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