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Vovka Ashkenazy (ヴォフカ・アシュケナージ)

ピアニスト

Vovka Ashkenazy (ヴォフカ・アシュケナージ)。ロシアの男性ピアニスト。1961年生まれ。

父親は、著名なピアニスト、指揮者のウラディーミル・アシュケナージ。6歳のとき、当時家族が住んでいたレイキャヴィークでログヴァルドゥル・シグルジョンソンにピアノを習い始めた。1983年にバービカン・センターでリチャード・ヒコックス指揮のロンドン交響楽団とチャイコフスキーのピアノ協奏曲を演奏してデビュー。以来、ヨーロッパ各地をはじめ、オーストラリア、ニュージーランド、日本、アメリカ大陸で活躍している。バーモント州のマールボロ音楽祭、エジンバラ音楽祭、スポレート音楽祭にも参加している。これまでに共演したオーケストラには、イギリスの主要オーケストラのほとんどをはじめ、ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団、オーストラリア室内管弦楽団、ベルリン交響楽団、ベルン交響楽団、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団などがある。共演した指揮者には、父であるウラディーミル・アシュケナージ、セミョン・ビチコフ、マルティン・フィッシャー＝ディースカウ、スタニスワフ・スクロヴァチェフスキらがおり、ハリウッド・ボウル、シドニー・オペラハウス、ミラノのサラ・ヴェルディ、ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールなどで演奏している。室内楽奏者としても活躍しており、兄のディミトリ・アシュケナージとはクラリネットとピアノのためのイタリア音楽のCDを録音している。また、父ウラディーミル・アシュケナージとの共演やレコーディングも行っており、DECCAへの録音には、バルトークの「2台のピアノと打楽器のためのソナタ」、ラフマニノフの「4手ピアノのための組曲」、シューマンの「2台のピアノ、2台のチェロとホルンのためのアンダンテと変奏曲」などがある。2009年に2台ピアノのためのフランス音楽を収録したCD(DECCA)、2011年にはボロディンの「ダッタン人の踊り」やムソルグスキーの「はげ山の一夜」を自身がトランスクリプションした2台ピアノのCD「ロシア幻想曲」をリリースしている。2013年には、ハワード・ブレイクの曲を収録した2台ピアノのレコーディングも行っている。2台ピアノのコンサート活動としては、最近ではイタリア、スイス、トルコ、英国での公演のほか、7回の極東ツアーを行っており、2016年4月から5月にかけて日本公演を行った。レイキャヴィーク管楽五重奏団とも共演しており、このアンサンブルとの2枚のCDをシャンドス・レーベルとクライストン（日本）・レーベルからリリースしている。中国、日本、韓国、ヨーロッパ、アメリカなど多くの国でマスタークラスを開催。1998年から2007年にスイスに移るまで、フランスのアングレームにあるガブリエル・フォーレ音楽院のピアノ科教授を務めた。また、ルガーノのイタリア・スイス音楽院（CSI）、チューリッヒのカライドス音楽大学、ルガーノのティツィアーノ・ロセッティ・アカデミーの演奏・解釈上級修士課程でも教鞭をとっている。演奏活動を通じて、イギリスのアクション・フォー・チルドレンや嚢胞性線維症トラスト、スイスのテレソン、カンボジアとフィリピンのブリッジ平和基金など、いくつかの慈善活動に貢献している。2010年11月には広州オペラハウスの名誉芸術顧問に、2014年にはイタリアのモンツァで開催されるリナ・サーラ・ガッロ国際ピアノコンクールの芸術監督に就任した。現在は家族とともにスイスのティチーノに在住。

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