Wilhelm Backhaus (ヴィルヘルム・バックハウス)
ピアニスト
Wilhelm Backhaus (ヴィルヘルム・バックハウス)。ドイツの男性ピアニスト。1884年3月26日生まれ。1969年7月5日没。
ライプツィヒ生まれ。4歳からピアノを始める。ピアノ教育者としても有名。モーツァルト、ベートーベン、シューマン、ショパン、ブラームスの解釈で非常に高い評価を受けている。ハンガリーの作曲家のアルトゥル・ニキシュに才能を見いだされ、1891年から1899年の間、ライプツィヒ音楽院でアロイス・レッケンドルフ(Alois Reckendorf)の下でピアノを学ぶことになった。フランクフルトでオイゲン・ダルベールにも師事。16歳でコンサートデビュー。1901年にイギリスのマンチェスターでコンサートを開いた。1904年には、王立マンチェスター音楽大学のピアノ教授に就任した。1905年委アントン・ルービンシュタインピアノコンクールで優勝(第2位はベラ・バルトーク)。1921年にはアルゼンチンのブエノスアイレスで、3週間に満たない期間に17回もコンサートを開いた。1912年にはニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団と協演して、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番を演奏してアメリカデビュー。1926年から1930年の間はカーティス音楽院でピアノを教えた。スイスのルガノに移り、スイスの市民権を得た。録音では、ベートーヴェンのピアノソナタと協奏曲の全曲録音が名高い。またモーツァルトやブラームスの作品も数多く録音している。録音の可能性に早くから気づいており、1909年には、グリーグのピアノ協奏曲を6分間に大幅に短縮したバージョンの録音も行っている(ピアノ協奏曲の世界録音でもある)。室内楽では、チェリストのピエール・フルニエと共演したブラームスのチェロソナタを録音している。コンサートのため訪れたオーストリアのフィラッハで亡くなった。亡くなる直前にベートーヴェンのピアノソナタの2回目の全曲録音が完成間近であったが、ピアノソナタ第29番の録音だけ残して未完成となった。
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