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Wu Han (ウー・ハン)

ピアニスト

Wu Han (ウー・ハン)。台湾の女性ピアニスト。1959年2月19日生まれ。

台湾系アメリカ人。夫はチェリストのデイヴィッド・フィンケル。9歳のときに台湾の台北で音楽の勉強を始めた。ピアノに加え、ヴィオラとパーカッションという2つの中国楽器を学んだ。12歳までに、コンサートやコンクールで演奏し、優勝するようになる。数年のうちに、台湾の主要なコンクールで優勝するまでになった。1981年、コネチカット州のハート音楽院の招きで渡米し、ヴィオラとピアノのダブルメジャーで勉強を続けた。レイモンド・ハンソン、ルドルフ・ゼルキン、ハーバート・ステッシン、リリアン・カリル、メナヘム・プレスラーに師事し、マールボロ音楽祭に参加した。カーネギーホール、リンカーンセンター、ケネディセンター、ウィグモアホール（ロンドン）などの世界的な舞台で演奏している。ボロメオ弦楽四重奏団、エマーソン弦楽四重奏団、エッシャー弦楽四重奏団、セント・ローレンス弦楽四重奏団など、さまざまなアーティストやアンサンブルと共演している。ブルース・アドルフ、レラ・アウエルバッハ、ガブリエラ・レナ・フランク、ピエール・ジャルベール、オーガスタ・リード・トーマス、ジョージ・ツォンタキスらは、ウー・ハンとチェリストのために作品を委嘱し献呈しており、これらの作曲家の作品はアーティストレッドのアルバム「For David and Wu Han」で取りあげられている。ウー・ハンは、1985年に結婚したチェリストのデヴィッド・フィンケルと頻繁に共演し、レコーディングを行っている。1990年代以降、幅広くツアーを行っている。米国内のすべての主要な室内楽シリーズに定期的に出演しているほか、ヨーロッパとアジアでも演奏している。また、ヴァイオリニストのフィリップ・セッツァー、クラリネット奏者のデヴィッド・シフリンとのトリオ演奏や、ヴァイオリニストのダニエル・ホープ、ヴィオリストのポール・ノイバウアーとのピアノカルテットとしても定期的に出演している。2012年にニューヨークで行われた表彰式で、ミュージカルアメリカの年間優秀音楽家賞を受賞している。2004年、ウー・ハンとデヴィッド・フィンケルは、ニューヨークのリンカーン・センター室内楽協会の芸術監督に就任し、現在は毎シーズン約200のコンサート、レクチャー、マスタークラス、アウトリーチイベントを開催している。教育活動にも熱心に取り組み、2004年、ウー・ハンはデヴィッド・フィンケルとともに、ミュージック@メンロに室内楽研究所を設立した。2009年には、リンカーン・センター室内楽協会の支援のもと、韓国と台湾に若いアーティストのための室内楽トレーニング・ワークショップを設立し、ピアニストのレオン・フライシャーやバイオリニストのアーノルド・スタインハートなどのエリート教授陣から学生ミュージシャンが学ぶことができる集中レジデント・プログラムを行っている。リンカーン・センター室内楽協会の共同芸術監を務め、リンカーン・センター室内楽協会のバウワーズ・プログラム（旧CMS Twoプログラム）の拡大に貢献している。世界中の由緒ある機関でマスタークラスを開き、カーネギーホールとエルサレム音楽センターでは長年にわたり故アイザック・スターンとともに指導を行った。また、長年にわたりアスペン音楽祭・学校のアーティスト教員を務め、2013年にはフィンケル＝ウー・ハン室内楽スタジオを設立した。

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