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Juana Zayas (ユアナ・サヤス)

ピアニスト

Juana Zayas (ユアナ・サヤス)。キューバの女性ピアニスト。1940年12月25日生まれ。

4歳の頃には楽譜を読み、母親と4手のデュエットをしていた。7歳でハバナのペイレラード音楽院に入学し、ベートーヴェン、ヘンデル、ショパンの作品を演奏して初のソロリサイタルを開いた。11歳のときには、ペイレラード音楽院でロベルト・シューマンのピアノ協奏曲を演奏して金賞を受賞している。幼少期には、ホルヘ・ボレット、クラウディオ・アラウ、フリードリヒ・グルダ、アルトゥール・ルービンシュタイン（ザヤスの出身地であるハバナで毎年演奏されていた）の演奏を聴き影響を受けた。パリ国立高等音楽院のピアノ教授であるジョセフ・ベンヴェヌーティの友人でザヤスのピアノの先生が、ザヤスにパリ国立高等音楽院のオーディションを受けるように勧め、パリへ出国した。キューバに一時帰国した後、パリで勉強を再開したが、母国に戻ることはなかった。パリでは、ピアノをジョセフ・ベンヴェヌーティに、室内楽をルネ・ルロワに師事し（1958-1961年）、いずれも一等賞を受賞した。卒業後、スイスのジュネーブで開催された国際音楽コンクールで優秀な成績を修めた。結婚後イギリスのケンブリッジに移り、さらに1966年、二人はアメリカに移住した。アメリカ到着後はアデル・マーカス、ダヴィッド・バー・イラン、ジョセフ・ライエフに師事した。立て続けに3人の息子が生まれたことで、プロとしての演奏活動は減っていったが、この間にレパートリーを増やし、室内楽にも力を入れ、地元でリサイタルを開き、その一部はNPRによって全米に放送された。再び演奏活動に復帰し、1977年10月、リンカーン・センターのアリス・タリー・ホールでW.A.モーツァルトのソナタヘ長調 K.332、ラヴェルの「夜のガスパール」、フレデリック・ショパンの24のエチュード作品10と作品25の全曲を演奏し、デビュー・リサイタルを行った。10年後には、アリス・タリー・ホールで、ショパン・ファンデーション・カウンシル・オブ・グレーター・ニューヨークの後援のもと、再びショパンのエチュード全曲を演奏している。スタインウェイ・アーティストとして、ヨーロッパ、南アメリカ、アメリカの各地で演奏している。特にショパンの演奏で知られ、1999年と2000年にロードアイランドで開催されたニューポート音楽祭のオープニングを飾ったほか、2000年にネバダ州ラスベガスで開催された世界ピアノ教育会議、2003年にオレゴン州ポートランドで開催されたピアノフェスティバル・ノースウェストでショパンのエチュードを全曲演奏している。また、権威あるセラーテ・ムジカリーから定期的に招待され、ミラノ音楽院のサラ・ヴェルディでリサイタルを行っているほか、オランダのオランダ放送フィルハーモニー管弦楽団やジーウーズ管弦楽団、マドリッドのスペイン放送交響楽団、ベネズエラ交響楽団、サンディエゴ交響楽団、ロチェスター・フィルハーモニー管弦楽団などと共演している。また、ポートランド・フェスティバル・ノースウエスト、ミラノのヴェルディ・ホール、カーネギーホールのワイル・リサイタル・ホール、ワシントンDCのナショナル・ギャラリー、ワシントンDCのフランス大使館、フロリダ州サラソタのヴァン・ウェゼル・パフォーミング・アーツ・ホール、その他の会場やシリーズでも演奏している。

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