Ania Dorfmann (アニア・ドルフマン)
Ania Dorfmann (アニア・ドルフマン)。ロシアの女性ピアニスト。1899年7月9日生まれ。1984年4月21日没。
ロシア系アメリカ人のピアニスト・教師。ロシア(現ウクライナ)のオデッサ生まれ。1916年から17年にかけて、パリの音楽院でイシドール・フィリップに師事した後、革命中のロシアに戻った。1920年にフランスに戻り、ベルギーでプロとしてのキャリアをスタートさせ、その後15年間、ウィレム・メンゲルベルク、サー・トーマス・ビーチャム、サー・ヘンリー・ウッドなどの指揮者のもと、ヨーロッパやイギリスで演奏活動を行った。この間、ロンドンで暮らしていた。イギリスで共演したアーティストには、ジョン・マコーマック、ヘドル・ナッシュらがいる。1936年にニューヨークのタウンホールでデビュー、1938年と1939年にも同ホールで演奏している。アルトゥーロ・トスカニーニがソリストとして起用した最初の女性ピアニストであり、彼の下で1939年12月2日にNBC交響楽団とベートーヴェンの『合唱幻想曲』を演奏している。その後ベートーヴェンのピアノ協奏曲を全曲演奏し、1945年にはピアノ協奏曲第1番を録音している(1939年のライブ演奏の録音もある。 1938年にアメリカに移住し、ツアーやレコーディングを行っている。セルゲイ・クーセヴィツキーの下でのコンサートなどに出演していた。 1947年、女優バーバラ・スタンウィックがコンサート・ピアニストを演じる映画『もうひとつの恋』の撮影で、劇中に流れるピアノ曲はアニア・ドルフマンが演奏していたが、スタンウィックの動作を音楽に合わせるために、ドルフマンは毎日3時間もスタンウィックを練習させたという。 1956年にジュリアード音楽院のピアノ科に入って以降、長年教鞭をとった。弟子には、レフ・ナトチェニー、ソルヴェイグ・フンセス、ミヌエッタ・ケスラー、レイモンド・ジャクソン、スザンヌ・フォーダム、ロマン・マルコヴィッチ、ロバート・シャノン、マリアン・ミグダルらがいる。
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