Beatrice Berrut (ベアトリス・ベリュ)
Beatrice Berrut (ベアトリス・ベリュ)。スイスの女性ピアニスト。1985年4月19日生まれ。
ジュネーブでヴァレー州出身の両親のもとに生まれる。モンテイで育ち、8歳でピアノを始め、ローザンヌ音楽院を経て、チューリッヒ・ノイハウス財団で研鑽を積んだ。その後、ベルリンのハンス・アイスラー音楽院、ダブリンの王立アイルランド音楽院で、ヴィルヘルム・ケンプの弟子であるジョン・オコナーに師事した。ハインリッヒ・ノイハウスのロシア・ピアノスクールの伝統に属し、ベルリンのガリーナ・イワンゾワ、チューリッヒのエスター・イェリン、パリのブリジット・エンゲラーに師事した。メナヘム・プレスラー、レオン・フライシャー、ミリアム・フリード、ベーラ・バルトークの弟子であるギョルグ・シャーンドルから大きな影響を受けた。2022年、モンテイでクラシック音楽の祭典「Les Ondes6」を立ち上げた。ベルリン・フィル、ベルリン・コンツェルトハウス7、ブリュッセルのパレ・デ・ボザール、ジュネーブのヴィクトリアホールなど、ヨーロッパの主要なホールや音楽祭で演奏している。米国(ラヴィニア音楽祭, コロンビア大学、シカゴ文化センターのマイラ・ヘス記念コンサート)、アルゼンチン、コスタリカで主要オーケストラと共演している。2005年にバーゼルでギドン・クレーメル、2011年にニューヨークでパールマンと共演。2006年にはジュネーブ芸術協会よりジャン・クロストル賞、2009年にはブライトコプフ&ヘルテル社のヴィースバーデン国際ピアノコンクールよりヨハン・セバスチャン・バッハ特別賞を受賞している。2010年、ヴァレー州から3年間の奨学金「Musique Pro」を授与された。2011年にはアルゼンチン音楽評論家協会より「Revelacion」賞、2014年にはヴァレー州より奨励賞が授与されている。録音では、2011年にケンタウルス・レコードからリリースされたロベルト・シューマンのピアノ・ソナタ全曲に捧げられたアルバムは高い評価を受けた。また2015年のバッハの録音で、同年のNDRのトップ10録音のひとつに選出されている。
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