Idil Biret (イディル・ビレット)
Idil Biret (イディル・ビレット)。トルコの女性ピアニスト。1941年11月21日生まれ。
5歳からピアノを始める。7歳よりフランスのパリ国立高等音楽・舞踊学校に入学し、ナディア・ブーランジェに師事。15歳で卒業後も、アルフレッド・コルトー、ヴィルヘルム・ケンプに師事した。ヴァン・クライバーン、エリザベート王妃、モントリオール、ドイツのワイマールのリスト、イタリアのブゾーニなど、数々の主要な国際コンクールで審査員を務めた。録音では、リストによるベートーヴェンの交響曲のピアノ版編曲、ショパンのピアノソロ作品、協奏曲の全曲録音、ブラームス、ラフマニノフ、ストラヴィンスキーなど数多くの録音をリリースしている。とりわけロマン派の作品の演奏で高い評価を受けている。ベートーヴェンとブラームスのピアノ作品の全曲演奏を行っており、1980年代にはベートーヴェンのピアノ協奏曲、ピアノソナタ32曲、リストによる9の交響曲のピアノ編曲版の演奏を行った。1990年代、ベートーヴェンの5つのピアノ協奏曲、合唱幻想曲、三重協奏曲を演奏した。1997年、ブラームス作曲家の没後100周年を記念して、ドイツで5回のリサイタルを行い、ブラームスのソロピアノ作品全曲演奏を行った。2008年から2009年にかけてベートーヴェンのピアノソナタ、協奏曲の全曲を収録したアルバムをリリースしている。ピエール・ブーレーズの3つのピアノソナタの録音(1995年)、ヴィルヘルム・ケンプのピアノ作品の録音(1991年)、リゲティ・ジェルジュのピアノエチュード(2003年)など20世紀の作曲家の作品の録音にも積極的に取り組んでいる。
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