Anne Le Bozec (アンヌ・ル・ボゼック)
ピアニスト
Anne Le Bozec (アンヌ・ル・ボゼック)。フランスの女性ピアニスト。1975年生まれ。
ピアノ伴奏の第一人者として知られる。16歳でパリ国立高等音楽院を短期間で卒業し、テオドール・パラスキヴェスコ、ダヴィッド・ワルター、アン・グラポットに師事、ピアノ、室内楽、声楽伴奏で一等賞を獲得した。カールスルーエ音楽大学でハルトムート・ヘル、白井光子両氏に師事し、リートのコンツェルト賞を受賞したほか、ディートリッヒ・フィッシャー＝ディースカウ、ユリア・ヴァラディ、グンドラ・ヤノヴィッツ、レナード・ホカンソン、ジャン・ケルナー、ルーベン・リフシッツ、マイムのノーマン・テーラーなどのマスタークラスで修練を積み、修了した。その後ドイツのホーフシューレで初めてフランス旋法のクラスを開講した。フランス、ドイツ、ヨーロッパの財団から奨学金を受けるとともに、ソロピアノ、歌曲、室内楽の国際コンクールで主要な賞を獲得した。その中には、グラーツ（オーストリア）のシューベルトと現代音楽コンクール、ナディア＆リリ・ブーランジェ・コンクール（フランス）、フーゴ・ウォルフ・ベットベワーブ（ドイツ）などがある。声楽、器楽の室内楽録音では、シューベルト、マーラー、ヴォルフ、デュパルク、ショパン、シマノフスキ、ブラームスの歌曲や、フランスの名チェリスト、アラン・ムニエとのベートーヴェンとフォーレのチェロ・ソナタ全曲の演奏がある。フィリップ・ヒュッテンロッハー、クリストフ・セクレール、コンスタンティン・ヴォルフ、クリスチャン・インムラー、ヤニナ・ベーヒルとのシューベルト、ヴォルフ、マーラー、ブラームス、シューマンの夕べ、イム・ソンヘとのリルケ、イ・ジェウンとのエルダーリン、カレン・ブルクとのスカンジナビア巡礼など、多くの歌手との共演など、そのレパートリーは多岐に渡っている。2016年（シェイクスピア・イヤー）にはメゾ・ソプラノのイザベル・ドゥルエとシェイクスピア・アルバム全曲を演奏した。2020年は、バリトンのマルク・マウイヨンとのフォーレの歌曲の録音がハルモニア・ムンディから発売された。ブリテンの「カンティクル」の完全録音が、テノールのシリル・デュボアを芸術チームに迎え、NoMadMusicから続いて発売されている。2021年には、サンドリーヌ・ティリーとロシアのフルート曲、アラン・ムニエとフランスのチェロ・ソナタをリリースした。2005年よりパリ国立高等音楽院の声楽伴奏科教授を務めているほか、フランス歌曲、ドイツ歌曲、声楽伴奏、室内楽をマスタークラスで世界的に教えている。アラン・ムニエと共同で、フランスの室内楽フェスティバル「Fetes Musicales de l'Aubrac」の芸術監督を務めている。
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