Adolf Busch (アドルフ・ブッシュ)
Adolf Busch (アドルフ・ブッシュ)。ドイツの男性ヴァイオリニスト。1891年8月8日生まれ。1952年6月9日没。
ドイツ系スイス人のヴァイオリニスト、指揮者、作曲家。ドイツのヴェストファーレン州のシーゲンに生まれ。ケルン音楽院でヴィリー・ヘス、ブラム・エルダリングに師事した。作曲ではフリッツ・シュタインバッハに師事し、ボンで後に義父となるフーゴ・グリューターズからも多くを学んだ。1912年、コンツェルトフェライン・オーケストラの首席奏者からなるウィーン・コンツェルトフェライン・カルテットを結成し、1913年のザルツブルク音楽祭でデビューを飾った。第一次世界大戦後、1920-21年シーズンから、ヴァイオリンのヨスタ・アンドレアソン、ヴィオラのカール・ドクトール、チェロのパウル・グリュンマーからなるブッシュ・カルテットを結成した。このカルテットは1951年まで、メンバーを変えながら活動を続けた。後にルドルフ・ゼルキンが加入し、18歳でブッシュのデュオ・パートナーとなり、やがて1935年にブッシュの娘、イレーネとバーゼルで結婚している。1927年、アドルフ・ヒトラーの台頭により、ドイツににはいられなかったため、スイスのバーゼルに移住することになった。ブッシュはユダヤ人ではなく、ドイツでは人気があったが、当初からナチズムには断固反対していた。1935年にバーゼルのリーヘンでスイス国籍を取得した。バーゼルでの12年間、世界各地で数多くのコンサートを行ったほか、バーゼルで室内楽団を設立し、1938年にはアルトゥーロ・トスカニーニや指揮者の弟フリッツ・ブッシュとともにルツェルン音楽祭の共同創設者となり、ユーディ・メニューインなどバーゼルで多くの生徒を教えた。第二次世界大戦勃発後、1939年にバーゼルからアメリカに移住し、バーモント州に定住した。そこでルドルフ・ゼルキンと共にマールボロ音楽学校・音楽祭の創設者した。ブッシュ・カルテットは、ブラームス、シューベルト、そして何よりもベートーヴェンの解釈で特に注目されていた。1930年代には、これらの作曲家の弦楽四重奏曲のための作品を数多く録音している。1941年には、それまで録音されてこなかった3曲のベートーヴェン四重奏曲を録音している。ブッシュ・カルテットは作品133「グロッセ・フーガ」を録音していないが、ブッシュ・チェンバー・プレイヤーズがアレンジして録音し、ブッシュが第1ヴァイオリンの席から指揮をした。ソリストとしても室内楽奏者としても優れており、ベートーヴェン、ブラームス、ドヴォルザーク、ブゾーニの協奏曲や、ブラームスの二重協奏曲を演奏したライブ録音が存在する。スタジオでは、バッハやモーツァルト、ヘンデルのコンチェルト・グロッシ作品6の協奏曲や室内楽を録音した。バッハのブランデンブルク協奏曲の録音は、長年比較的無名であったブランデンブルクを有名にするきっかけとなった。弟子にはステフィ・ガイヤー、エリカ・モリーニ、ユーディ・メニューインなどがいる。作曲家としては、マックス・レーガーに影響を受け、1929年にオーケストラのための協奏曲をいち早く作曲している。ヴァイオリン協奏曲(イ短調、作品20、1922年出版)、弦楽六重奏曲(ト長調、作品40)、サクソフォンと弦楽四重奏のための五重奏曲、オルガンのための大規模な作品など、作品は数多くレコード化されている。2015年11月、ワーナークラシックスからブッシュのバッハ、ベートーベン、シューベルト、ブラームスなどの録音を集めた16枚組のCDコレクションが発売されている。
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