Christoph Schickedanz (クリストフ・シッケダンツ)
Christoph Schickedanz (クリストフ・シッケダンツ)。ドイツの男性ヴァイオリニスト。1969年生まれ。
ダルムシュタットで生まれ。ヨーロッパおよびアメリカの各種コンクールでソリストならびに室内楽奏者として受賞を果たしたのち、多岐にわたる演奏活動を開始した。現在、ドイツでも著名なヴァイオリン指導者の一人である。フライブルク音楽大学でイェルク・ホフマンに師事し、専門的な教育を受けた。その後DAAD(ドイツ学術交流会)の奨学生としてインディアナ大学ブルーミントン校でフランコ・グッリに師事し、1995年からは同校でヴァイオリンのアソシエイト・インストラクターとしても教鞭を執った。ドイツの国家演奏家資格(コンツェルトエグザメン)を取得後、ベルリン芸術大学(UdK)にてかつての師であるウーヴェ=マルティン・ハイベルク教授の助手として指導を開始。その後、マインツ・ヨハネス・グーテンベルク大学での講師や、ベルリン芸術大学での客員教授を歴任した。2004年にハンブルク音楽演劇大学の常勤教授に着任して独立した指導者の道を歩み始め、現在も同校で教鞭を執っている。また、長年にわたり弦楽器部門の責任者や副学部長を務めたほか、現在は学部長を務めている。2018年から2022年の間には、ブレシア音楽院でも定期的に教鞭を執った。門下生にはコンクールの受賞者が含まれており、直近では2023年リピツァー国際コンクール優勝者のツィリン・グオ(Ziling Guo)や、2024年バルセシア国際コンクール第2位の佐々木美緒などが挙げられる。卒業生の多くは、ドイツの主要オーケストラ(アーヘン、アウクスブルク、ベルリン、ボーフム、ブレーメン、ケムニッツ、コトブス、ダルムシュタット、ドルトムント、エッセン、フライブルク、ギーセン、ハンブルク、ハノーファー、ハイルブロン、ライプツィヒ、リューベック、リューネブルク、ミュンヘン、ミュンスター、ノイシュトレーリッツ、オルデンブルク、オスナブリュック、レックリングハウゼン、ヴィースバーデンなど)や国外(ブルガリア、中国、デンマーク、日本、ルクセンブルク、ノルウェー、カタール、韓国、スペイン、アメリカなど)でポジションを獲得した実績があり、あるいは上海、天津、武漢の各音楽院や同済大学などで自ら指導活動を始めている。ヨーロッパで定期的にマスタークラスを行っているほか、インディアナ大学ジェイコブズ音楽院、上海音楽学院、同済大学、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校といった大学や、キエフ(ウクライナ)、ハバナ(キューバ)、ポートオブスペイン(トリニダード・トバゴ)の音楽機関などからも招聘されて指導を行ってきた。2019年からは、バイエルン州ハンメルブルク音楽アカデミーの「国際ヴァイオリン・サマーアカデミー・フェスティバル」の芸術監督、およびハンメルブルク国際ヴァイオリンコンクールの審査員長を務めている。演奏活動の傍ら、これまでに80作を超える作品がCD化されている。2018年にAuditeレーベルからリリースされたヨハン・ゼバスティアン・バッハの無伴奏ソナタとパルティータ全6曲の録音は、2019年国際クラシック音楽賞(ICMA)にノミネートされるなど高い評価を受けた。米Centaurレーベルからリリースされたヨハネス・ブラームスのヴァイオリンとピアノのためのデュオ作品全集のCDでは、英グラモフォン誌から優れた名手として絶賛された。直近のリリースには、オランダ系ドイツ人の作曲家ユリウス・レントゲンのヴァイオリンとピアノのためのデュオ曲を収めたCD2枚や、ドイツ・ロマン派の作曲家フリードリヒ・ゲルンスハイムのヴァイオリンとピアノのためのデュオ全曲を収めたcpoレーベルとドイチュラントフンク・ケルン共同制作の2枚組CDがある。現代音楽の演奏家としての長年の経験を経て、2018年に自身初の作品を出版することを決定し、それ以来、演奏家仲間や音楽愛好家の方々の間で着実に支持を広げている。例えば、2020年に初演されたトランペット、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノのための『五重奏曲』は、ヘッセン放送にて度々放送された。2021年には、彼の作品『ロンド』がウィーンで開催された第2回世界作曲選手権(2nd World Championship in Composition)のピアノ・ソロ部門で第2位を獲得し、最高評価を受けた。ソロ・チェロのための『哀歌と舞曲(Canto doloroso e danza)』は、同じくウィーンで開催されたアカデミア・ムジカ(Academia Musica)主催の第2回国際音楽コンクールで第3位を受賞し、ミラノで開催されたSIMM作曲コンクールではハープシコードのための『小組曲(Suite piccola)』でファイナリストとなった。再びウィーンのアカデミア・ムジカ・コンクールに参加した際には、応募した3作品(ピアノトリオ、セプテット・ファンタジー、フォルテピアノのための練習曲)のすべてが第3位を受賞し、後者2作品はそれぞれの部門で2番目に高い評価を獲得した。さらに、シェーンベルクの弦楽六重奏曲『浄められた夜』をピアノ四重奏用に編曲した作品は、ハンブルクのエルプフィルハーモニー・小ホールでの初演時に聴衆から喝采を浴び、メディアからも非常に高い評価を受け、ノトス・ピアノ四重奏団によってヨーロッパ各諸国で頻繁に演奏された。2024年には、マンデルリング四重奏団の結成40周年記念シーズンに向けて弦楽五重奏曲を委嘱され、その後ベルリン・フィルハーモニーなどで演奏された。また、2024年7月には『七重奏のための幻想的楽章』が初演され、チェコ共和国において彼の作品が初めて演奏される機会となった。
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