Lionel Tertis (ライオネル・ターティス)
ヴィオリスト
Lionel Tertis (ライオネル・ターティス)。イギリスの男性ヴィオリスト。1876年12月29日生まれ。1975年2月22日没。
国際的な名声を初めて得たヴィオラ奏者の一人。彼の功績をたたえ、ライオネル・ターティス国際ヴィオラコンクールが1980年に創設されている。ポーランド系ユダヤ人の移民の子としてウェスト・ハートルプールに生まれる。最初にドイツのライプツィヒとロンドンの王立音楽院（RAM）でヴァイオリンを学ぶ。そこで校長のアレクサンダー・マッケンジーにヴィオラを始めるよう勧められ、さらにオスカー・ネドバルの影響を受け、急速にヴィオリストとして頭角を現し、ソリストとしてヨーロッパとアメリカをツアーするようになった。1906年、ヴィオリスト兼作曲家のオスカー・ネドバルに代わり、有名なボヘミアン・カルテットに一時的に参加し、その後、ジェラルド・ワレンカルテットのヴィオラを担当することになった。アーノルド・バックス、フランク・ブリッジ、グスタフ・ホルスト、ベンジャミン・デール、ヨーク・ボーエン、ラルフ・ヴォーン・ウィリアムズ、ウィリアム・ウォルトンといった作曲家が彼のために曲を書いている。ウォルトンの作品はヴィオラ協奏曲であったが、当時はターティスに理解されず、世界初演は行わず、パウル・ヒンデミットが演奏を担当した。弟子のバーナード・ショアが1930年8月のプロムスで再演を担当した。ターティスは、その1ヶ月後、リエージュの国際現代音楽協会フェスティバルでこの作品を初演した。自分の楽器から特に豊かな音色を得るために、大きなヴィオラを好んだ。17-1/8インチの楽器は大きすぎると感じる人がいることを知っていた彼は、16-3/4インチという扱いやすいサイズで、大きな楽器の音色の利点の多くを提供する独自のTertisモデルを作りました。1928年にグリラー四重奏団を結成したシドニー・グリラーを指導し、グリラーの第一次ウィーン楽派への熱意に影響を与えた。1937年、絶頂期にあったが、教育に専念するためにコンサートの舞台からの引退した。1949年、ヴィオラのための作曲を奨励する基金の資金集めのため、RAMで招待客を前にした特別演奏会で一度だけソリストとして出演した。弦楽器の演奏、特にヴィオラ、そして彼自身の人生について多くの出版物を著した。1975年2月22日、ロンドンのウィンブルドンで死去。
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