Joseph Joachim (ヨーゼフ・ヨアヒム)
ヴァイオリニスト
Joseph Joachim (ヨーゼフ・ヨアヒム)。ハンガリーの男性ヴァイオリニスト。1831年6月28日生まれ。1907年8月15日没。
ヴァイオリニスト、指揮者、作曲家、教師であり、ハノーファーとベルリンを拠点に国際的な活躍をした。ヨハネス・ブラームスと親交があり、19世紀を代表するヴァイオリニストの一人として広く知られている。ヨアヒムは、5歳のときにブダでヴァイオリンを学び、その後、ウィーンとライプツィヒで学びました。1844年には、メンデルスゾーンの指揮でベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を演奏し、ロンドンでデビュー。ライプツィヒ音楽院で教鞭をとり、ゲヴァントハウス管弦楽団の首席ヴァイオリニストとして活躍した後、1848年にフランツ・リストが文化的生活を確立したワイマールに移った。1852年からはハノーファーの宮廷に仕え、オペラの首席ヴァイオリン奏者やコンサートの指揮者として活躍し、夏には数ヶ月の期間を設けてコンサートツアーを行った。1853年にはロベルト・シューマンに誘われてニーダーライン音楽祭に参加し、そこでクララ・シューマンやブラームスと出会い、その後も何度も共演している。1879年にはブラームスのヴァイオリン協奏曲をブラームスの指揮で初演している。1863年にオペラ歌手のアマーリエと結婚したが、アマーリエはキャリアを断念し、夫婦の間には6人の子供が生まれた。1865年、ヨアヒムはハノーファーでの勤務を辞め、一家はベルリンに移った。ヨアヒムは、王立音楽院に演奏音楽のための新しい学科を設立し、指導することを任されていた。弦楽四重奏団を結成し、室内楽の演奏旅行を続けていた。ヨアヒムはグラモフォン社で5枚のレコードを録音し、LPやCDにも復刻されている。録音は1903年で、機械式録音であるため、スクラッチノイズがあるが、貴重な演奏であり、オリジナルの機械式録音のSPレコードは、高額な値段で取引されている。作曲家としての評価は「優秀ではあるが、個性に欠ける」といったものであり、現在は彼の作品はあまり演奏されていない。作品には多数のヴァイオリン曲とシェイクスピアの『ハムレット』、『ヘンリー四世』のための序曲などがある。また、ブラームスのほか、ベートーヴェンやモーツァルトの協奏曲の多くの他の作曲家のヴァイオリン協奏曲のカデンツァを作っている。教育者としてベルリン高等音楽学校の校長を務めるなど、教師としても人望と名声に恵まれ、レオポルト・アウアーやイェネー・フバイを輩出した。
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