Eduard Grach (エドゥアルド・グラッチ)
ヴァイオリニスト
Eduard Grach (エドゥアルド・グラッチ)。ロシアの男性ヴァイオリニスト。1930年12月19日生まれ。
旧ソ連を代表するヴァイオリニスト。オデッサでV.モルドコーヴィチとP.ストリャールスキーの下で学ぶ。第二次世界大戦中はノヴォシビルスクの避難所に住み、I.グートマンの教室に通った。その後、中央音楽学校、モスクワ音楽院でアブラム・ヤンポルスキーのクラスで教育を受けた。大学院時代には、ダヴィド・オイストラフのマスタークラスを受講。バルトーク・コンクール（ブダペスト、1949年）、マルグリット・ロング=ジャック・ティボー国際コンクール（パリ、1955年）、P・I・チャイコフスキー・コンクール（モスクワ、1958年）で第1位を獲得したほか、数々の国際コンクールで入賞。60年以上にわたり国内外で幅広く演奏活動を行い、約100枚のディスクを録音している。ソリストとしてマズア、ゼッキ、スヴェトラーノフ、コンドラシン、コンヴィチュニー、サモスード、ラクリン、ロジデストヴェンスキー、インバル、ザンデルリングなどの指揮で世界の主要オーケストラに出演した。マリニン、シャホフスカヤとピアノトリオを組み、1990年からは妻でピアニストのヴァレンティーナ・ヴァシレンコとデュオを組んでいる。世界各地でマスタークラスを開催し、中国の上海音楽院、四川音楽院、サハ共和国（ヤクート）高等音楽院、ギリシャのインディアナポリス大学、イスラエルのマスターコースKeshet Eilonで名誉教授を務めている。1995年、2002年、2003年には、「ミュージック・レビュー」誌から「ロシアにおける最優秀教師」の称号を授与された。ヤンポルスキー（ロシア）（1996、1999、2002、2006、2009年）、フムル（クロアチア、2009年）、ニューネームズ（ロシア）、北のヴァイオリン（ヤクーチャ）、ベートヴェン（チェコ、2009年）などの国際ヴァイオリンコンクールでは審査委員長を務めた。またチャイコフスキー国際コンクール（1994、1998、2002年）、ヴィエニャフスキ国際コンクール（ポーランド、2001、2006年）、ニールセン国際コンクール（デンマーク、2004年）、シオン-ヴァレー国際コンクール（スイス、2002、2003、2004、2005年）、パガニーニ国際コンクール（イタリア、2001年）、ハノーファー国際コンクール（ドイツ、2006年）、シゲティ・フベイ国際コンクール（ハンガリー）、クルチ国際コンクール（イタリア、2008年）、韓国（ソウル）などの国際ヴァイオリンコンクールの審査員を務めた。国立フィルハーモニー協会のソリスト、モスクワ音楽院のヴァイオリン科の教授・科長を務めた。ソビエト連邦人民芸術家の称号、2度の「ロシア功労勲章」をはじめ、多くの国家勲章を受章している。モスコヴィア室内管弦楽団の創設者兼指揮者でもある。
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