Jean Ter Merguerian (ジャン・テル=メルゲリアン)
ヴァイオリニスト
Jean Ter Merguerian (ジャン・テル=メルゲリアン)。フランスの男性ヴァイオリニスト。1935年10月5日生まれ。2015年9月29日没。
マルセイユ出身。11歳でマルセイユ音楽院のヴァイオリン科で第1位を獲得し、同年にアンドレ・オードリの指揮でヴィヴァルディの協奏曲イ短調とメンデルスゾーンの協奏曲ホ短調で初のリサイタルを開いた。1947年にはソビエトのアルメニアに移住し、エレバンでカルプ・ドンバイエフ教授のもとで音楽の勉強を続けた。その後モスクワ音楽院でダヴィド・オイストラフに師事した。1956年のプラハの春国際コンクール第2位、モスクワのチャイコフスキー・コンクール、1961年のロン・ティボー・コンクールで優勝、1963年のブリュッセルのエリザベート王妃国際コンクールで第9位など、国際的なヴァイオリン・コンクールをで数多く入賞している。旧ソ連、西ヨーロッパ、レバノン、南米、アメリカ、カナダなどでコンサート活動を行う一方、エレバン・コミタス国立音楽院で講義を行った。「アルメニア社会主義共和国の人民芸術家」の称号を授与された。1981年、生まれ故郷のマルセイユに戻った。1975年のアメリカ公演では、ボストンでブラームスのヴァイオリン協奏曲を演奏した。ソロ演奏には、著名な指揮者が指揮する各国のオーケストラが参加し、アラム・ハチャトゥリアン指揮でハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲を演奏している。また、イタリア・ジェノバの「パガニーニ」、スペイン・パンプローナの「サラサーテ」、モスクワの「チャイコフスキー」、エレバンの「ハチャトゥリアン」などの国際コンクールの審査員も数多く務めた。また、フランスに住み、国内外でマスタークラスを開催した。
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