Joanna Kurkowicz (ヨアンナ・クルコヴィチ)
Joanna Kurkowicz (ヨアンナ・クルコヴィチ)。ポーランドの女性ヴァイオリニスト。1970年生まれ。
ポーランドのルブリン出身。Franciszek Falgerの指導のもと、ヴァイオリンを学び始めた。ポーランドのポズナンにあるパデレフスキー音楽院では、ヤドヴィガ・カリゼフスカのスタジオで学び、優秀な成績で音楽修士号を取得。1992年に渡米し、マサチューセッツ大学アマースト校でチャールズ・トレッガーの学生兼ティーチングアシスタントとして2つ目の音楽修士号を取得しました。また、ニューイングランド音楽院のアーティスト・ディプロマ・プログラムを修了し、潮田益子に師事した。カーネギーホールのワイルリサイタルホール、ボストンのジョーダンホール、ザルツブルグのグロッセザールなど、世界の多くのコンサートステージで演奏しており、ソリストとしてニュージーランド交響楽団、ボストンフィルハーモニー管弦楽団、メタモルフォーゼン室内管弦楽団、ジェファーソン交響楽団、サンルイスオビスポ交響楽団、ニューイングランド・ストリング・アンサンブル、バークシャー交響楽団、ポズナン・フィルハーモニー管弦楽団、ポーランド国立放送交響楽団(カトヴィツェ)などと共演している。また、サミュエル・チェスター財団、プレッサー財団、セント・ボトルフ財団、コジオスコ財団、オレフスキー財団、ハーバード・ミュージカル・アソシエーション、アーヴィング・マクレーン国際コンクール、カーメル室内楽コンクール、コールマン室内楽コンクール、ポーランドではヘンリク・ヴィエニャフスキ国際コンクールとタデウシュ・ヴロンスキ国際コンクールで賞を受賞している。ニューイングランド音楽院の優秀卒業生賞を受賞。これまでに、ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト(1999-2004年)、バーモント交響楽団(1999-2001年)でコンサートマスターを務め、現在、ボストン・フィルハーモニックとバークシャー・シンフォニーのコンサートマスターを務めている。メタモルフォーゼン室内管弦楽団およびオルフェウス室内管弦楽団(1997年~2003年)のメンバーも務めている。2002年秋からは、ウィリアムズ・カレッジ(マサチューセッツ州ウィリアムズタウン)の「アーティスト・イン・レジデンス」に就いており、最近ではタフツ大学の教授にも就任した。2006年から2008年にかけては、Northeastern University Fusion Arts Exchange Programの教員を務めた。室内楽奏者としても活躍しており、ハイメ・ラレド、チャールズ・トレッガー、ローレンス・レッサー、ジェームス・バスウェルなどの著名なアーティストと共演している。ボストンのカメレオン・アーツ・アンサンブルとプリマス室内楽フェスティバルの創設メンバーであり、芸術顧問を務めている。ザルツブルグのモーツァルテウム音楽祭、ラヴィニア音楽祭、バージ・コンサート・シリーズ(ニューヨーク)、ウェリントン(ニュージーランド)のアジア・パシフィック音楽祭、ロックポート室内楽フェスティバル、ユーロシレジア国際音楽祭、ワルシャワ・ミュージック・ガーデンズ・フェスティバル、ウィーンの国際オルフェウス・アカデミー、マーサズ・ヴィンヤード室内楽協会などに参加している。現代音楽に積極的に取り組んでおり、これまでにG.シュラー、R.シェイピー、P.ルーダーズ、D.ケチリー、G.バチェウィッツなどの作品を初演している。最近では、ボストン・フィルハーモニー管弦楽団との共演でS.コルデのヴァイオリン協奏曲をボストンで初演し、好評を博し、ヨーロッパやニュージーランドでも同様に好評を博した。2009年8月、ルカシュ・ボロヴィッチ指揮のポーランド放送交響楽団との共演で、グラジナ・バチェヴィッチのヴァイオリン協奏曲第1番、第3番、第7番の録音をChandosレーベルからリリースし、世界的に高い評価を得た。このCDは、「ディアパゾン・ドール」賞(2010年3月)を受賞したほか、「2009年ドイツ・レコード批評家賞」にノミネートされ、さらにポーランドで最も重要な音楽録音賞である「フリデリック2010」にも選ばれた他、アマゾンの2009年ベスト・クラシック・アルバム・チャートで6位にランクインした。2011年7月には、「バチェウィッチ ヴァイオリン協奏曲集」の第2巻がリリースされた。Chandos Recordsからバチェウィッチのヴァイオリンとピアノのための音楽を収録した「Polish Capriccio」、Bridge Recordsからアルフレッド・シュニトケの音楽をリリースし高く評価された。レベッカ・クラークのソナタをボストンで初演した際には、ボストン・グローブ紙の 「Best Concerts of 2000」に掲載された。
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