Josef Wolfsthal (ヨーゼフ・ヴォルフスタール)
ヴァイオリニスト
Josef Wolfsthal (ヨーゼフ・ヴォルフスタール)。男性ヴァイオリニスト。1899年6月12日生まれ。1931年2月3日没。
ウィーンでガリシア人家系の音楽一家のもとに生まれる。父と兄はともにヴァイオリニストであった。父からヴァイオリンを習い始め、10歳からカール・フレッシュに師事した。16歳から公開演奏をするようになった。1916年4月7日にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と師でもあるカール・フレッシュとバッハの2代のヴァイオリンのための協奏曲を演奏してデビュー。リヒャルト・シュトラウスの「英雄の生涯」やシュトラウス自身の指揮によるLe Bourgeois Gentilhommeの初演に参加している。ブレーメンでゲオルク・クーレンカンプの後を継いでコンサートマスターに就任。ベルリン国立歌劇場のコンサートマスター、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターを務めた。ベルリン国立歌劇場ではリヒャルト・シュトラウスの弟子となった。弱冠26歳でベルリン芸術大学の教授に就任。教え子には、シモン・ゴールドベルク、マリア・リドゥカがいる。1928年にはカール・ワイグルのヴァイオリン協奏曲の初演を行っている。またオットー・クレンペラーが率いたクロルオーパー歌劇場管弦楽団で副リーダーを務め、ヒンデミットの室内音楽第5番 Op.36 No.4の初演に参加した。1929年のベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲の録音は、当時のペンギンガイドで高い評価が残されている。
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