Maxim Vengerov (マキシム・ヴェンゲーロフ)
ヴァイオリニスト
Maxim Vengerov (マキシム・ヴェンゲーロフ)。ロシアの男性ヴァイオリニスト。1974年8月20日生まれ。
ロシア生まれのイスラエル人で、ヴィオリスト、指揮者としても活躍。クラシックFMでは「世界で最も偉大なヴァイオリニストの一人」と評されている。それぞれオーボエ奏者と孤児院の児童合唱団の監督をしていたアレクサンドル・ボリソヴナとラリサ・ボリソヴナの一人っ子として生まれた。5歳のときにガリーナ・トゥルチャニノヴァにヴァイオリンを習い始め、10歳のとき、1984年のカロル・リピンスキー＆ヘンリク・ヴィエニアフスキ国際若手ヴァイオリン奏者コンクールで優勝した。その後、ザハール・ブロンに師事。1990年、ロンドンで開催されたカール・フレッシュ国際コンクールで優勝したことをきっかけに、テルデック社とレコーディング契約を結び、国際的なキャリアをスタートさせた。1997年、クラシック音楽家として初めてユニセフの国際親善大使に任命され、ウガンダ、タイ、コソボの子供たちのために演奏を行った。ヴェンゲーロフがマスタークラスで若い音楽家と出会う様子を描いたアメリカのNBCのテレビ番組「Playing by Heart」は、1999年のカンヌ映画祭で上映された。2010年、メニューイン・フェスティバル・グシュタード管弦楽団の初代首席指揮者に任命される。その後もユーリ・シモノフのもとで指揮の勉強を続け、2014年6月にイポリトフ・イワノフ国立音楽教育研究所から優秀な卒業証書を授与された。さらに2年間のオペラ指揮のプログラムを学んだ。現代作曲家Qigang Chenのヴァイオリン協奏曲「La Joie de la souffrance」を初演している。 2019年から2020年にかけて、アルメニア国立交響楽団のアーティスト・イン・レジデンスに参加した。現在は、スイスのメニューイン音楽アカデミー（IMMA）の大使兼客員教授、ロンドン王立音楽院のポロンスキー客員ヴァイオリン教授を務めている。教鞭を執る傍ら、ドナテッラ・フリック指揮者コンクール、メニューイン・ヴァイオリン・コンクールをはじめとする数多くのコンクールの審査員を務め、2011年と2016年にはヘンリク・ヴィエニャフスキ・ヴァイオリン・コンクールの委員長も務めている。2013年5月には、モントリオール国際ヴァイオリンコンクールのファイナルで指揮をした。これまでに、グラミー賞最優秀器楽ソリスト演奏賞（オーケストラ付き）（2003年）、グラモフォン・クラシック音楽賞2回（1994年、1995年）、クラシック・ブリット賞（2004年）、エジソン・クラシック音楽賞5回（1995年、1996年、1998年、2003年、2004年）、エコー音楽賞2回（1997年、2003年）、世界経済フォーラム・クリスタル賞（2007年）など、数多くの賞を受賞している。また、英国王立音楽院からフェローシップと名誉賞を、オックスフォード大学トリニティ・カレッジから名誉客員フェローシップを、ルーマニアとドイツ・ザールランド州から功労賞を授与されている。録音活動も積極的に行っており、バッハ、ロディオン・シチェドリン、イザイの作品、ラロのスペイン交響曲、サン＝サーンス、ラヴェルの作品、メンデルスゾーン、ショスタコーヴィチ、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲などを収録したアルバムをリリースしている。
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