Natalya Likhopoy (ナターリヤ・リホポイ)
Natalya Likhopoy (ナターリヤ・リホポイ)。ロシアの女性ヴァイオリニスト。
1990年の第9回チャイコフスキー国際コンクール第4位をはじめ、東京のヴァイオリン・コンクール、ウィーンのフリッツ・クライスラー国際コンクールなど、数多くのソロおよび室内楽の国際コンクールで受賞している。イツァーク・パールマンが初めてソ連を訪れた際、モスクワ音楽院のホールでナターリヤと一緒にマスタークラスを行った。このマスタークラスは後にパールマンの映画にもなり、パールマンはナターリヤを「ソ連のヴァイオリニストの真珠」と呼んだ。室内楽の才能にも恵まれ、ユーリ・バシュメット、ナターリア・グートマン、ヴィクトール・トレチャコフ、ボリス・ベレゾフスキー、イヴリー・ギトリス、エンリコ・ディンド、ルカ・ラニエリなど、多くの音楽家と頻繁に共演している。長年グラズノフ弦楽四重奏団の第1ヴァイオリン奏者を務め、同団とともに世界各地をツアーしている。グラズノフ弦楽四重奏団のディスコグラフィーはかなり豊富である。ルッジェーロ・リッチ賞を受賞し、ベルリン・フィルやライプツィヒ・ゲヴァントハウスで、ソリストとして多くの欧米のオーケストラやロシア最高のオーケストラと共演している。教育にも積極的に取り組んでおり、ベルリンのブラックモア国際音楽アカデミーの教授を務めている。ロシア、イタリア、フランス、ドイツ、その他多くの国で定期的にマスタークラスを開催している。また、国際コンクールの審査員を務めている。