Vadim Repin (ヴァディム・レーピン)
ヴァイオリニスト
Vadim Repin (ヴァディム・レーピン)。ロシアの男性ヴァイオリニスト。1971年8月31日生まれ。
西シベリアのノボシビルスクで生まれた。5歳でドミトリー・ヴァクスにヴァイオリンを習い始め、2年後には著名ななヴァイオリン教師であるザハール・ブロンに師事。11歳のとき、ルブリンで開催された「カロル・リピンスキとヘンリク・ヴィエニアフスキを讃える若いヴァイオリニストのための国際コンクール」で全年齢部門の金賞を受賞し、モスクワとサンクトペテルブルクでリサイタルデビューを果たした。1985年、14歳の時に東京、ミュンヘン、ベルリン、ヘルシンキでデビューし、1986年にはカーネギーホールでデビューした。17歳のとき、ブリュッセルで開催されたエリザベート王妃音楽コンクールのヴァイオリン部門で優勝。2009年の同コンクールのヴァイオリン部門では審査員を務めた。サイモン・ラトル、ワレリー・ゲルギエフ、マリス・ヤンソンス、ユーディ・メニューイン、ピエール・ブーレーズ、リッカルド・シャイー、シャルル・デュトワ、マイケル・ティルソン・トーマス（1985年のリッチフィールド音楽祭で英国デビュー）、ジェームス・レヴァイン、クルト・マズア、エド・デ・ワールト、エサ・ペッカ・サロネン、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、チョン・ミョンフン、リッカルド・ムーティといった一流の指揮者の下で演奏を共演している。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、フィラデルフィア管弦楽団、ロンドン交響楽団と共演している。リサイタルでは、ニコライ・ルガンスキー、イタマール・ゴランと定期的に共演し、室内楽では、マルタ・アルゲリッチ、エフゲニー・キーシン、ラン・ラン、ミッシャ・マイスキーなどと共演している。BBCプロムス、タングルウッド、グシュタード、ヴェルビエなどの音楽祭に頻繁に招かれている。2010年には、ゲルギエフ指揮ロンドン交響楽団と、レーピンに献呈されたジェームズ・マクミランのヴァイオリン協奏曲の初演を行った。ロシア音楽とフランス音楽を専門としており、特にロシアの偉大なヴァイオリン協奏曲や、20世紀および現代の音楽を演奏している。レパートリーには、ジョン・アダムス、レラ・アウアーバッハ、ソフィア・グバイドゥーリナの作品などの新しい時代の作品が含まれている。録音活動も積極的に行っており、ベートーヴェン、ブラームス、モーツァルト、シベリウス、チャイコフスキー、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、ニコライ・ミャスコフスキーのヴァイオリン協奏曲を録音している。ボリス・ベレゾフスキーとはヴァイオリンとピアノの作品を録音し、ピアニストのマルタ・アルゲリッチ、ミハイル・プレトネフ、ヴァイオリニストのユーリ・バシュメット、チェリストのミッシャ・マイスキーとは室内楽を録音している。2010年には、ピアニストのニコライ・ルガンスキーとヴァイオリン・ソナタのアルバムを録音している。2005年にはドイツ・グラモフォンから、ミハイル・プレトネフ、イリヤ・グリンゴルツ、今井信子、リン・ハレルらと共演して、セルゲイ・タネーエフの室内楽曲を収録したディスクをリリースし、2006年4月にはドイツ・グラモフォンと独占的なレコーディング契約を結んだ。2010年2月フランスで最も権威ある「Victoire d'honneur」を受賞。同年12月には芸術文化勲章受賞。2014年より芸術監督として故郷ノヴォシビルスクにてトランス・シベリア芸術祭を開催している。
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