Vesna Stefanovich-Gruppman (ヴェスナ・ステファノヴィッチ=グルップマン)
ヴァイオリニスト,ヴィオリスト
Vesna Stefanovich-Gruppman (ヴェスナ・ステファノヴィッチ=グルップマン)。セルビアの女性ヴァイオリニスト。
当時ユーゴスラビアの一部であったセルビアに生まれる。後に夫となるイゴール・グルップマンとは、ともにモスクワ音楽院に在籍していたときに出会った。ヤロスラフ・コチアン国際ヴァイオリン・コンクールで第1位を受賞し、ユーゴスラヴィア国内ヴァイオリン・コンクールで6回連続優勝した。16歳までにミュンヘン室内管弦楽団、モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団、プラハ・フィルハーモニー管弦楽団などのアンサンブルとソリストとして共演。モスクワ中央特殊音楽学校を卒業後、モスクワ音楽院で伝説的な教師であるユーリ・ヤンケレヴィッチとイーゴリ・ベゼロドニーのもとで演奏と教育学の博士号を取得した。その後、ダヴィッド・オイストラフに師事。グルップマン国際音楽研究所のディレクターであり、ロッテルダム音楽院でヴァイオリンとヴィオラの教鞭をとっている。2002年、アメリカ弦楽教師協会より「年間最優秀教師賞」を受賞。ソリストや室内楽奏者として定期的に出演している。最近では、ダラス交響楽団、エドモントン交響楽団、コンチェルト・ロッテルダム室内管弦楽団、サンディエゴ交響楽団、ウクライナ国立フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー交響楽団と共演し、ロンドンのウィグモアホール、スミス広場のセントジョンズ、アムステルダムのエルミタージュホール、キエフのフィルハーモニーホール、プラハのモーツァルトホールでリサイタルも行っている。ソロと室内楽の録音は、グラモフォン誌、アメリカン・レコード・ガイド、クラシック・ディスク・ダイジェストなどで国際的に高い評価を得ている。コッホ・インターナショナルに録音したマルコム・アーノルドの「2つのヴァイオリンとオーケストラのための協奏曲」はグラミー賞を受賞した。ブリガム・ヤング大学の教授であり、現在は夫のイーゴリによって指揮されているテンプルスクエア・オーケストラの創立メンバーでもある。2006年からロッテルダム音楽院（CODARTS）のヴァイオリンとヴィオラの教授を務めている。
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