Caitlin Tully (カイトリン・タリー)
Caitlin Tully (カイトリン・タリー)。アメリカの女性ヴァイオリニスト。
10歳でバンクーバー交響楽団と共演してデビュー。ユーディ・メニューインから演奏を評価され、以来、ケント・ナガノ、ハンス・グラフ、ピンチャス・スタインバーグ、ピーター・ウンジャン、ブラムウェル・トーヴィー、ピーター・ベイ、ジェフリー・カーネ、ダニエル・ヘゲ、ムリー・シドリン、ベンジャミン・ザンダーなどの指揮者とコラボレーションしてきた。これまでに、ピッツバーグ交響楽団、ダラス交響楽団、ヒューストン交響楽団、トロント交響楽団、ナショナル・アート・センター・オーケストラ、フェニックス交響楽団、ロサンゼルス室内オーケストラ、ルイジアナ・フィルハーモニック、ルイビル・オーケストラ、エドモントン交響楽団、シラキューズ交響楽団などと共演している。リサイタルでは、ニューヨークのRiver to Riverフェスティバル、ラヴィニアのRising Starsシリーズ、カンザスシティのウィリアム・ジュエル・カレッジのハリマン・アート・プログラム、カリフォルニアのMontalvo Center for the Artsシリーズに出演している。2006年にはパリのルーブル美術館でヨーロッパ・デビューを果たした。また、室内楽奏者として、ピーター・ウンジャン率いるカラムーア音楽祭の「ライジング・スターズ」「ヴィルトゥオージ」プログラム、From the Topのホスト、クリストファー・オライリーが創設したヒルトンヘッドの国際ヤングアーティスト音楽祭に出演している。ナショナル・アーツ・センターのニューサン・ミレニアム賞、ヤマハ・ホライズン賞、CBCのウエストコースト・スポットライト賞、バンフ賞、キングスヴィル・ディレクターズ賞など、国内外で数多くの賞を受賞。シアトル・ヤング・アーティスト大賞メダルを3度、ブリティッシュ・コロンビア・フェスティバル・オブ・ザ・アーツ・ナショナル・コンペティションで2度受賞している。2001年、ドロシー・ディレイの招きで、ジュリアード音楽院で開催された第1回スターリング=ディレイ・シンポジウムに出演。同年、13歳でアスペン音楽祭のナカミチ・ヴァイオリン・コンチェルト・コンクールで優勝。同コンクールの史上最年少優勝者として、ベンジャミン・ザンダー指揮シンフォニア管弦楽団とショスタコーヴィチの協奏曲第1番を演奏した。その後、ナショナル・アート・センターのヤング・アーティスト・プログラムでピンカス・ズーカーマンと幅広く活動し、ニューヨークではイツァーク・パールマンに師事し、テキサスとニューヨークを行き来しながら活動。2005年、テキサス文化トラスト評議会からテキサス芸術メダル賞を彼女に授与された。2010年にプリンストン大学を優秀な成績で卒業すると、若い世代にクラシック音楽を広めることに専念し、演奏活動を再開した。最近では、演奏家によるアウトリーチを奨励する一方で、芸術に関する予算がほとんどない学校にリソースを提供するために非営利団体「Mercatzen group」を共同設立した。