Charles Castleman (チャールズ・キャッスルマン)
ヴァイオリニスト
Charles Castleman (チャールズ・キャッスルマン)。アメリカの男性ヴァイオリニスト。1941年5月22日生まれ。
マサチューセッツ州クインシーに生まれ、4歳のときにオンドリチェクにヴァイオリンを習い始めた。6歳のとき、アーサー・フィードラーとボストン・ポップス・オーケストラのソリストとしてデビュー。9歳のとき、ボストンのジョーダン・ホールとニューヨークのタウン・ホールでソロ・リサイタル・デビュー。1950年から51年のアーロン・リッチモンドのセレブリティ・シリーズで、ミッシャ・エルマン、ヤッシャ・ハイフェッツ、アイザック・スターンと共演した。1959年から63年年にフィラデルフィアのカーティス音楽院でガラミアンに師事し、またギンゴールド、セーリング、オイストラフからも指導を受けた。ハーバード大学とペンシルバニア大学で学士号と修士号の学位を取得。1963年にはブリュッセルのエリザベート王妃コンクールで第2位、1966年にはモスクワのチャイコフスキー・コンクールで第3位を受賞。1963年にオーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団とデビューし、ヴィエニャフスキのヴァイオリン協奏曲を演奏した。1964年にはニューヨークのタウンホールで正式なプロデビューを果たした。1970年には、キャッスルマン・カルテット・プログラムを組織し、ソロと室内楽のパフォーマンスのワークショップを行った。1972年から1975年までは、ニューヨークのニュー・ストリング・トリオのメンバーとして、レーガーやフランク・マーティンの作品を録音した。1975年には、ニューヨーク州ロチェスターにあるイーストマン音楽学校のヴァイオリンの教授に就任し、8年間にわたり弦楽器部門の学科長を務めた。1975年から2000年までラファエル・トリオに参加し、ハイドン、ベートーヴェン、ドヴォルザークのサイクルで全米ツアーを行った他、1989年にウィーン音楽祭で演奏されたビショフの「トリオ89」など、多くの現代音楽を演奏した。1981年5月2日、スラットキンの指揮するセントルイス交響楽団とアムラムのヴァイオリン協奏曲の初演にソリストとして参加し、後にマンハッタン室内管弦楽団との共演で録音も行った。同年10月には、ニューヨークのアリス・タリー・ホールでイザイの「無伴奏ヴァイオリンのための6つのソナタ」を全曲演奏、録音をリリースした。2001年、Cypres Recordsとエリザベート王妃コンクールは、コンクールの歴史の中で最も優れた演奏を集めた回顧CDセットをリリース、キャッスルマンが演奏したレオン・ジョンゲンの協奏曲が最も優れた17のヴァイオリン演奏の1つに選ばれている。ソリストとして、ボストン、シカゴ、ニューヨーク、フィラデルフィア、メキシコシティ、モスクワなどのオーケストラと共演するほか、米国内外の多くのフェスティバルにも出演している。指導者としても、世界各地で数多くのマスタークラスを主宰している。また、ルネッサンス期のマドリガルやヴァイオリニスト・コンポーザーに関する論文も執筆している。
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