Patricia Travers (パトリシア・トラヴァース)
Patricia Travers (パトリシア・トラヴァース)。アメリカの女性ヴァイオリニスト。1927年12月5日生まれ。2010年2月9日没。
ニュージャージー州クリフトンで生涯を過ごした。4歳でヴァイオリンのレッスンを始め、6歳の時にコネチカット州フォールズビレッジの夏の音楽祭「ミュージック・マウンテン」で初演奏を行った。1940年、カーネギーホールで、レオン・バルジン指揮のナショナル・オーケストラ・アソシエーションとメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を演奏。1941年の映画『There's Magic in Music』にアイラ・ペティナ、ダイアナ・リン、アラン・ジョーンズとともに出演。映画の中では、アントン・ルビンシテインの「ロマンス・イン・フラット」を演奏した。第二次世界大戦後の文化交流プログラムに参加し、ドイツをツアーした。1947年にカーネギーホールで行われたリサイタルで、Dai-Keong Leeがトラヴァースのために作曲した「インカンテーション・アンド・ダンス」を演奏した。ロリン・マゼール指揮のピッツバーグ交響楽団と演奏を行っている他、1951年にはボストン交響楽団とブラームスのヴァイオリン協奏曲を何度も演奏している。最後の録音は、コロンビアレコードで録音されたチャールズ・アイブスの「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番」、ロジャー・セッションズの「ヴァイオリンとピアノのためのデュオ」(1942年)の初録音であった。23歳の若さで公の場での演奏や女優としての活動から身を引いた。その理由について公表されてはいないが、2007年にトラヴァースと文通していたある関係者によると、彼女は両親の不動産を含む様々なビジネスを管理するのを手伝うためにコンサート活動をやめたといわれている。
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Ives: Violin Sonata No. 2 (Patricia Travers, 1950)
Patricia Travers ▪ The Carmen Fantasy Op. 25 by Pablo de Sarasate ▪ 1948