Stefan Milenkovich (ステファン・ミレンコヴィチ)
Stefan Milenkovich (ステファン・ミレンコヴィチ)。セルビアの男性ヴァイオリニスト。1977年1月25日生まれ。
セルビアのベオグラード音楽院では最年少の19歳で修士課程を修了し、ニューヨークのジュリアード音楽院ではドロシー・デレーの指導のもと、プロフェッショナル・スタディー・プログラムを修了。カーネギーホール(ニューヨーク)、ケネディセンター(ワシントン)、カドガン・ホール(ロンドン)、サントリーホール(東京)などの世界有数のホールや、フェニーチェ劇場(ヴェネツィア)、サンカルロ劇場(ナポリ)、ペトルッツェリ劇場(バーリ)などのイタリアの劇場で、同世代のトップ・ヴァイオリニストとして演奏してきた。オーケストラとの共演も多く、インディアナポリス交響楽団、ベルリン交響楽団、オルフェウス室内管弦楽団、アスペン室内交響楽団、ヘルシンキ・フィルハーモニック、NDRラジオフィルハーモニーハノーファー交響楽団、フランス国立放送交響楽団、ボリショイ劇場オーケストラ、メキシコ国立交響楽団、サンパウロ交響楽団、メルボルンおよびクイーンズランド交響楽団と、ネビル・マリナー、ロリン・マゼール、ウラディーミル・フェドセーエフ、ダニエル・オレンらの指揮者の下で演奏している。2019-2020年シーズンには、スロヴェニア放送テレビ交響楽団と指揮者ウラジミール・クレノヴィッチと録音したベートーヴェンとブルッフのヴァイオリン協奏曲のリリースし、またニュージャージー祝祭管弦楽団(アメリカ)、ロックフォード交響楽団(アメリカ)、ハイドン・ディ・ボルツァーノ(イタリア)、ポメリッジ・ムジカルイ(イタリア)と共演した。ピアニストのローハン・デ・シルヴァやウラジミール・ミロセヴィッチと定期的にリサイタルを行っているほか、ボローニャ市民劇場オーケストラ、マルキジアーナ・フィルハーモニカ、ペルージャ・オーケストラ・カメラなどとも共演している。最近では、ユタ交響楽団(米国)、プラハ交響楽団(チェコ)、グランドラピッズ交響楽団(米国)、オクラホマシティ交響楽団(米国)、ミラノ・ジュゼッペヴェルディ交響楽団(イタリア)、スロベニアフィル(スロベニア)と共演している。2020年から21年にかけて、イタリアの音楽祭「ネイスオニ・デイ・ルオージ」の芸術監督も引き受けた。10歳のとき、ワシントンDCで行われたクリスマスコンサートで、レーガン大統領のために演奏した。翌年には、セルビアのベオグラードでミハイル・ゴルバチョフのために演奏した。14歳でローマ法王ヨハネ・パウロ2世のために演奏し、16歳でメキシコのモンテレイで1000回目のコンサートを行った。17歳までにヤング・コンサート・アーティスト国際コンクール(アメリカ)で優勝、インディアナポリス国際ヴァイオリンコンクール(アメリカ)、エリザベート王妃コンクール(ベルギー)、ハノーファー・ヴァイオリンコンクール(ドイツ)、ティボール・ヴァルガ・コンクール(スイス)、ロドルフォ・リピサーコンクール(イタリア)、パガニーニコンクール(イタリア)、ルートヴィヒ・スポーアコンクール(ドイツ)、ユーディ・メニューインコンクール(イギリス)で入賞を果たした。国際的な人道的活動にも熱心で、2002年にはスリ・チンモイ師から直々に「Lifting Up the World With Oneness Heart」賞を授与されている。また、パリで行われたユネスコ主催のガラコンサートでは、プラシド・ドミンゴ、ロリン・マゼール、アレクシス・ワイセンベルク、ユーディ・メニューインらと共演した。グラミー賞に5回ノミネートされたロックバンド、ゴリラズとニューヨークのハーレムにあるアポロシアターで共演し、高い評価を得た。グラミー賞候補のリュート奏者エディン・カラマーゾフとの共演や、ギタリストのヴラトコ・ステファノフスキーと彼のトリオとの音楽的パートナーシップを結び、即興演奏とアコースティック-エレクトリック・ヴァイオリンの領域を開拓している。イタリアのレーベル、ダイナミックからJ.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲、パガニーニの24の奇想曲、パガニーニ・リサイタル、パガニーニ In cuor piu non mi sentoをリリースしている。ユーゴスラビアのレーベルであるPGPからも多数の録音をリリースしている。最近では、ヴィットリオ・ジャンニーニのピアノ三重奏曲とピアノ五重奏曲をマンチェスター音楽祭で初録音している。20年以上にわたって教育学的な活動に専念しており、ニューヨークのジュリアード音楽院やパールマン音楽プログラムでイツァーク・パールマンと共同で教え、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校ではヴァイオリンの准教授を務めていた。現在、セルビアのノヴィサドにある新しいコンサートホールの芸術監督、およびノヴィサド大学ヴァイオリン科の准教授を務めている。
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