Wilma Neruda (ウィルマ・ネルーダ)

ヴァイオリニスト チェコ (Czech Republic)

Wilma Neruda (ウィルマ・ネルーダ)。チェコの女性ヴァイオリニスト。1838年3月21日生まれ。1911年4月15日没。

当時オーストリア帝国の一部であったモラヴィア地方のブルノで、音楽家の家系に生また。祖父はボヘミア出身の作曲家ヨハン・バプティスト・ゲオルグ・ネルーダ(1708-1780)、父ヨゼフ・ネルーダ(1807-1875)はブルノ大聖堂のオルガニスト。父は彼女にピアノを教えたが、彼女はヴァイオリンを弾くことを望んだ。当時、ヴァイオリンは男性向きとされていたため、女性がヴァイオリンを習うのは珍しいことだった。ヨゼフは、娘が兄のヴァイオリンをこっそり弾いているところを目撃し、その天性の才能に驚いて、代わりにヴァイオリンを習うことを許したといわれる。一家はウィーンに移り住み、ウィーン大学教授のレオポルド・ヤンザ(1795-1875)に師事。7歳のとき、ウィーンでJ.S.バッハのヴァイオリン・ソナタを弾き、ソロ・ヴァイオリン奏者として初めて公の場に登場した。ヴィルマの技術力と音楽的な成熟度は、聴衆に高く評価され、11歳のとき、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団と共演し、シャルル・アウグスト・ド・ベリオのヴァイオリン協奏曲を演奏してソロ・デビューを果たした。1864年、ストックホルムでスウェーデンの音楽家ルドヴィグ・ノーマン(1831-1885)と結婚し、2人の息子をもうけた。夫婦の関係が悪化してからはロンドンに移住し、ノーマンとは離れて暮らすようになった。1888年にドイツ系イギリス人のピアニストで指揮者のシャルル・ハレ(1819-1895)と結婚した。1888年にハレが爵位を授与されると、ハレ夫人と名乗るようになった。夫婦でピアノとヴァイオリンのデュオとして、ヨーロッパ、南アフリカ、オーストラリアでツアーを行い、大成功を収めた。熱心な室内楽奏者として、アンリ・ヴュータンに励まされ、ロンドンのマンデー・ポピュラー・コンサートシリーズに弦楽四重奏で参加し、生涯の友ヨーゼフ・ヨアヒムが来訪したとき以外は、第一ヴァイオリンのポジションで指揮をとっていた。1895年、南アフリカ公演を終えてロンドンに戻った直後、夫のシャルル・ハレが急死した。イギリス政府はイタリアのアソロにあるパラッツォを贈呈し、彼女はそこに移り住んでアルピニストである息子のルドヴィグと一緒に暮らした。息子のルドヴィグは1898年、ドロミテ登山の最中に不慮の事故で亡くなったが、1899年にはアメリカ・カナダ公演を行い、亡き息子への追悼の意を込めて黒い服を着て演奏したと伝えられている。60歳のとき、コンサート活動からの引退を決意し、その後ベルリンに移って教職に就いた。彼女はインタビューの中で、師匠はレオポルド・ヤンザ1人であることを明かし、1901年にアレクサンドラ女王からヴァイオリニストに任命された。1911年、ベルリンで73歳で死去。ネルーダの国際的なソリストとしての大成功により、その後の20世紀は女性ヴァイオリニストの数が爆発的に増加することになった。ヴュータン、サラサーテ、ジェームズ・スコット・スキナー、ニールス・ゲイドなどが彼女に楽曲を献呈している。14歳のネルーダは、ソリストとしてロシアを旅行中、モスクワで17歳のヴィエニャフスキと同じコンサートに出演している。ヨーゼフ・ヨアヒムは、ネルーダのヴァイオリン演奏を非常に賞賛していた。ヨアヒムとネルーダは、1892年4月のセント・ジェームズ・ホール月曜大衆音楽会で、バッハの2つのヴァイオリンのための協奏曲を共演した。1907年、ヨアヒムの死後、ネルーダはヨアヒムの追悼式に出演している。 アーサー・コナン・ドイルによる『緋色の研究』では、シャーロック・ホームズ(自身はヴァイオリニスト)がネルーダの独奏会に出席し、その後彼女の弓のコントロールについて絶賛する描写がある。人生を通していくつかの異なる名前で世間に知られていた。ヴィルヘルミネ・マリア・フランツィスカ・ネルーダ、ウィルマ・ネルーダ、ウィルマ・ノーマン=ネルーダ、レディ・ハレ。一般的に知られているように、ネルーダの名前の変遷は、ほとんどが結婚に伴うものである。最初の夫ルドヴィグ・ノーマンの死後も、ノーマン=ネルーダを名乗った。

"ウィルマ・ネルーダ"のおすすめYoutubeビデオ

Edvard Grieg - Violin Sonata No. 3, Op. 45 [With score]

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Franz Neruda - Concerto for Cello & Orchestra No. 2, Op. 59

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Wilma Neruda Souvenir de Varsovie. M. BartolucciViolino -V. Mazzotta  PIanoforte

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