Alma Moodie (アルマ・ムーディー)
Alma Moodie (アルマ・ムーディー)。オーストラリアの女性ヴァイオリニスト。1898年9月12日生まれ。1943年3月7日没。
オーストラリアのクイーンズランド生まれ。1920~1930年代にかけて絶大な評判を誇ったヴァイオリニスト。幼いころより母親からヴァイオリンを習い、6歳で公開演奏を行いその才能は高く評価されていた。1907年に9歳でブリュッセル王立音楽院に奨学金を得て入学。オスカー・バック、セザール・トムソンの下で研鑽を積んだ。ドイツのマイニンゲン、アイゼナハ、ヒルトブルクハウゼンでマックス・レーガー指揮のもとヴァイオリン協奏曲を演奏。レーガーはアルマのためにソロヴァイオリン作品を献呈している。子供のいなかったレーガーは、アルマを娘のように扱った言われる。ブラームスのヴァイオリン作品の解釈で高い評価を受けている。フランクフルトのホッホ音楽院でヴァイオリンを教えた。教え子にはギュンター・ケール、メイ・ハリソン、テルマ・ギヴェンらがいる。1927年12月18日にAlexander Balthasar Alfred Spenglerと結婚したが、夫は国外に出かけ、家にいるときは不誠実だったため、アルマは酒、たばこ、睡眠薬の頻度が多くなった。ヴァイオリンの弓を扱う腕もひどく震えるようになってしまった。1943年の第2次世界大戦中のフランクフルトへの空襲のさなかに、アルコールと睡眠薬の多量摂取が原因で亡くなった。