Igor Bezrodny (イーゴリ・ベズロドニー)
Igor Bezrodny (イーゴリ・ベズロドニー)。ジョージアの男性ヴァイオリニスト。1930年5月7日生まれ。1997年9月30日没。
旧ソ連統治下のジョージアのトビリシ生まれ。父親のセミョン・ベズロディはトビリシ・オペラのリーダーでトビリシ音楽院の教授を務めていた。母親のタチアナ・ポゴジェワはジョージアだけでなくフィンランドでも知られた音楽教師だった。19歳のときプラハで開催されたヤン・クベリー・コンクールで優勝。またライプツィヒで開催されたバッハ音楽コンクールでも入賞。1950年にフィンランドで初めてコンサートを行い、以降フィンランドとつながりを持つようになる。1953年にはフィンランドの作曲家のシベリウスに自宅に招待されている。1951年にスターリン賞を受賞。1977年からモスクワ室内管弦楽団の芸術監督を務めた。1986年から1990年にかけてフィンランドのトゥルク・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めた。1990年から1997年にかけてシベリウス・アカデミーでヴァイオリンを教えた。ピアニストのドミトリー・バシキーロフ、チェリストのミハエル・ホミッツァーとモスクワトリオを結成し、アメリカ、フィンランド、西ドイツなど世界各国で演奏活動を行った。国際ヴァイオリンコンクールでも審査員を数多く務めた。ヴァイオリンの教師として、自身のお手本の演奏が生徒に影響を与えることを嫌い、自身のヴァイオリンを持ってくることはなかった。そのかいあって生徒たちは独自の芸術性を磨くことができたといわれる。娘のアンナ=リーサ・ベズロドニーもヴァイオリニストとして活躍している。
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