Kaja Danczowska (カヤ・ダンチョフスカ)
ヴァイオリニスト
Kaja Danczowska (カヤ・ダンチョフスカ)。ポーランドの女性ヴァイオリニスト。1949年3月25日生まれ。
7歳でヤン・スタシカにヴァイオリンを習い始め、翌年から1972年まで、エウゲニア・ウミンスカに師事した。また、1970年から1972年にかけて、モスクワ音楽院でダヴィッド・オイストラフのマスタークラスを受講した。1976年、カナダ政府の招きで、ルッジェーロ・リッチのマスタークラスを修了した。 9歳の頃からコンサートを開き、レパートリーはアントニオ・ヴィヴァルディからクシシュトフ・ペンデレツキまでと幅広く、ヤン・クレンツ、イエジー・マクシミウ、クシシュトフ・ペンデレツキ、スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ、アントニ・ウィトなどの指揮者のもとで演奏している。1959年ヴロツワフ国立ヴァイオリン・コンクールで第1位、1967年ポズナンのヘンリク・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールで第5位、1969年アルベルト・クルチ・ヴァイオリン・コンクールと1970年ジュネーブ音楽コンクールでともに第2位を獲得した。1975年ラジオミュンヘン国際コンクール第3位、1976年ベルギーのエリザベート王妃国際音楽コンクールで銀賞を受賞した。1978年からはピアニストのクリスティアン・ツィマーマンと室内楽で共演している。1999年には、ツィマーマンのフェスティバル・オーケストラの音楽アドバイザーも務め、ショパンのピアノ協奏曲を共演した。グラジナ・バチェヴィッチの100歳の誕生日には、ツィマーマンとともにポーランドを回った。室内楽では、ハインツ・ホリガー、ギドン・クレーメル、ミッシャ・マイスキーらと共演している。ミエチスワフ・カルウォヴィッチのヴァイオリン協奏曲イ長調（アントニ・ヴィト指揮ポーランド放送・テレビジョン交響楽団）、コンスタンティ・レガメイ（Konstanty Regameys）のヴァイオリンとチェロのための協奏曲リラ（アンドレイ・バウアー、ヴォイチェフ・ミシュニフスキ指揮ヴァルソヴィア交響楽団）、シマノフスキーのヴァイオリン協奏曲など多くの作品のCDを録音している。シマネフスキとカジミエシュ・コルド指揮国立フィルハーモニーの共演した録音でディアパソン・ドール賞を受賞した。2015年、ソロリサイタル部門でフライデリク・フォー・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞。1972年からクラクフ音楽院でヴァイオリンを教え、1997年から同音楽院の教授を務めている。1977年にポーランド国家賞2等賞、1982年に文化芸術省賞、1984年に外務省賞を受賞したほか、クラクフ市賞を数回（1979、1991、1998、2010）、ポーランド共和国功労金十字勲章（1992）、ポローニャ・レスティトゥータ勲章将校十字勲章（2001、2011）、文化功労金グローリア・アルティス勲章（2006）を授与されるなど、数多くの国家賞や賞を受賞。2016年、クラクフ音楽院から名誉博士号を授与された。
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