Zino Vinnikov (ジノ・ヴィニコフ)
Zino Vinnikov (ジノ・ヴィニコフ)。ロシアの男性ヴァイオリニスト。1943年生まれ。
ロシア系オランダ人。サンクトペテルブルク・ヴァイオリンの伝統を代表する一人。キエフでアブラム・シュテルンに師事した後、サンクトペテルブルク音楽院(当時はレニングラード音楽院)でミハイル・ヴァイマン(1926-1977)とベンジャミン・シャー(伝説的なレオポルド・アウアーの弟子)に師事した。1963年、サンクトペテルブルク・フィルハーモニアやマリインスキー劇場(キーロフ劇場)の舞台でソロデビューを果たした。在学中の1965年には、ソ連全国ヴァイオリン・コンクールで第1位を獲得した(ビクトル・トレチャコフも1位)。また、1966年にモスクワで開催されたチャイコフスキー国際コンクールと1971年にブリュッセルで開催されたエリザベート王妃音楽コンクールで入賞し、1967年にブカレストで開催されたジョージ・エネスク・ヴァイオリン・コンクールで第1位を獲得した。大学院修了後、サンクトペテルブルク音楽院の教授に招聘された。ソリストとして旧ソ連各地や海外の主要なオーケストラと共演していた。1979年、レジデンテ・オーケストラからの招待を受け、ハーグに移住する。それ以来、1982年に英国王室から市民権を与えられたオランダと、フランスに居住している。ヨーロッパや旧ソ連のほとんどの国、アメリカ、カナダ、南米、日本、中国など、世界各地でツアーを行っている。ソリストとして、ユーリ・テミルカーノフ、エフゲニー・スヴェトラーノフ、マリス・ヤンソンス、ネーメ・ヤルヴィ、ゲンナジー・ロズデストヴェンスキー、アンドレ・プレヴィン、アラン・ロンバード、ハンス・フォンク、ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン、ウラディーミル・アシュケナージといった一流の指揮者の下で演奏している。また、ヴィンニコフの演奏を賞賛していたユーディ・メニューインとは、特に親密な音楽的パートナーシップを築いた。録音したチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲ニ長調、セレナーデ・メランコリック、メロディー(メニューイン指揮、ロンドン・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団)は高く評価され、その後何度も再発売されている。 2002年のアルバム『ジーノ・ヴィンニコフ・プレイズ・フリッツ・クライスラー』も高い評価を受けている。サンクトペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、ボルドー・アキテーヌ国立管弦楽団,ハーグ・レジデンティー管弦楽団のコンサートマスターを務めている。室内楽奏者としても活躍しており、フィリップ・ヒルシュホルン、ミッシャ・マイスキー、ナタリア・グートマン、ボリス・ペルガメンシコウ、エリソ・ヴィルサラゼ、ロナルド・ブラウティガム、ドミトリー・フェルシュマン、エリザベート・レオンスカヤなどの著名な音楽家と共演している。10年以上にわたり、オランダを拠点とするグリンカ四重奏団の第一ヴァイオリン奏者を務め、共同で設立したグリンカ・クァルテットとは幅広いツアーを行っている。また、エジンバラ、サンタンデール、アテネ、サンクトペテルブルク、ボン、パリ、ボルドー、ロンドンなど、さまざまな音楽祭に参加している。また、サンクトペテルブルク音楽院、ロッテルダム音楽院、ユトレヒト音楽院、ベンジャミン・ブリテン・アカデミーなどで教授を務めている。国際ヴァイオリン・コンクールの審査員にも定期的に招かれている。2013年9月、音楽への貢献が認められ、オランダの最高かつ最古の民間勲章であるオランダ・ライオン勲章のナイト爵位を授与された。
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